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宇宙開発事業団(NASDA; 後のJAXAの前身)により開発された日本初の実用衛星打ち上げ用液体燃料大型ロケット。
三段式ロケットであり、第一段と第三段、固体補助ロケットには米国のデルタロケットの技術を使い、第二段には国産のロケットエンジンを採用した。具体的には、第一段は石川島播磨重工がライセンス製造したMB3-3型エンジン、第二段は三菱重工製のLE-3液体燃料ロケットエンジン、第三段は日産自動車がライセンス製造したStar-37N型固体ロケットエンジンである。
1970(昭和45)年から開発が始まり、1975(昭和50)年に打ち上げに初成功、1977(昭和52)年には静止衛星投入に初成功し、日本は世界で3番目に静止衛星を打ち上げた国となった。全7回の打ち上げで、全て成功している。
打ち上げられた衛星は、技術試験衛星I型 "きく"、技術試験衛星Ⅱ型 "きく2号"、技術試験衛星Ⅲ型 "きく4号"、電離層観測衛星 "うめ"、電離層観測衛星 "うめ2号"、実験用静止通信衛星 "あやめ"、実験用静止通信衛星 "あやめ2号" である。
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