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宇宙開発事業団(NASDA)により開発されたH-Ⅱロケットの7号機。
このロケットで、みどりⅡとμ-LabSatを打ち上げる予定だったが、しかし先に打ち上げられたH-Ⅱロケット5号機とH-Ⅱロケット8号機の失敗をうけ、打ち上げ中止となった。
この二つの衛星は後にH-ⅡAロケット4号機(H-ⅡA・F4)で打ち上げに成功している。
開発コストは160億円とされている。
機体は長く種子島宇宙センター内に放置されたが、行き先は決まらなかった。本当は宇宙に行くはずだったのだから、地球上の何処かへ行くことは想定の範囲外であり、仕方がない。
機体は常に立てておかないとならないので、移動だけでも億の金額が掛かってしまう。このため、純国産のロケットという歴史的価値の高いロケットとは言っても、不況の中ではどこの博物館も展示を断念せざるをえなかったようだ。
また第一段のエンジンLE-7も実験に使われてしまい、固体ロケットブースタ(SRB)も固体ロケット推進薬の経年変化の調査のため使われてしまったことから、既にない。
2004(平成16)年10月頃の報道では、施設に新ロケットが入ることとなり場所の確保が必要となったことから、遂に廃棄の危機になった、とされている。続報がなく、今どうなっているのかは良くわからない。
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