PlayStation2

読み:プレイステーション・ツー
外語:PS2: PlayStation2 英語
品詞:商品名

ソニーコンピュータエンターテイメント(SCEI)の開発したゲーム専用機。2000(平成12)年3月4日発売。

目次

CPUEmotion Engine (128ビットMPU、294.912MHz)
GPUGraphics Synthesizer (147.456MHz)
サウンドDolby 5.1チャンネルサラウンド対応、dtsリニアPCM
メモリー32Miバイト Direct RDRAM
浮動小数点演算性能(peak)6.2GFLOPS
入出力USB 2.02ポート
IEEE 1394(i.LINK)1ポート
コントローラーポートPS1互換×2
メモリーカードスロットPS1/PS2用兼用スロット ×2
PCカードスロットPCMCIA準拠(Type 3) ×1
AV出力端子AVマルチ出力、光ディジタル出力
対応媒体CDCD-ROMCD-DACD-RCD-RW
DVDDVD-ROMDVD-RDVD+R、(DVD-RWDVD+RW)

DVD±RWは、SCPH-50000以降で対応。

2000(平成12)年3月4日に発売された、PlayStationの後継機である。

更なる後継機はPLAYSTATION 3である。

PlayStation2は、2012(平成24)年12月28日をもって日本国内向け出荷を終了した。

バリエーション

様々なバリエーションがある。

SCPH-10000系

  • SCPH-10000 (初号機、定価39,800円)
  • SCPH-15000 (プロセス微細化と部品削減、DVDプレイヤーのバージョンアップ)
  • SCPH-18000

PlayStation2 その1
PlayStation2 その1

PlayStation2 その2
PlayStation2 その2

SCPH-20000系

無かったことにされているバリエーション。

  • SCPH-20000 (DVDリモコン付属)

SCPH-30000系

2001(平成13)年4月18日に発売されたハードディスク内蔵用のエクスパンション・ベイ(拡張ベイ)が設けられている版。

  • SCPH-30000
  • SCPH-35000
  • SCPH-37000
  • SCPH-39000

カラーバリエーションを揃えたものもある。

SCPH-50000系

DVDプレイヤーとしての機能を強化したもの。DVD-RWDVD+RWの読み取りに対応した。

このバリエーションから、IEEE 1394(i.LINK)削除。

  • SCPH-50000
  • SCPH-55000

SCPH-70000系

CPUとGPUを1チップ化した「EE+GS」(CXD9833GB)を採用し、本体が薄くなり軽量化された。しかし、動作しないソフトウェアが多く発生した。

電源はACアダプターである。ACアダプターなのは、全バリエーションを通してSCPH-70000系のみ。

  • SCPH-70000
  • SCPH-75000
  • SCPH-77000
  • SCPH-79000

チャコールブラック(CB)やサテンシルバー(SS)などのカラーバリエーションを揃えたものもある。

SCPH-90000系

仕様はSCPH-70000系とほぼ同じで、コンパクト形状もそのまま、電源を内蔵してSCPH-50000系以前と同様に電源ケーブルのみで利用可能になった。

  • SCPH-90000

SCPH-95000という型番の噂がネット上にあるが、存在は確認できていない。

SCPH-90000が、PlayStation2最後のシリーズとなった。

性能

CPU

CPUには、東芝の開発した世界初の完全128ビットマイクロプロセッサーEmotion Engine」が採用された。

浮動小数点演算は6.2GFLOPS、ベクトル演算ユニットの三次元CG座標演算性能は6,600万ポリゴン/秒(7639万ポリゴン/cBeat)を実現した。

GPU

GPUには、東芝とSCEIが開発した「Graphics Synthesizer」が採用された。

クロックはCPUの半分の147.456MHz(約150MHz)で動作する。

DRAMのバス幅は2,560ビットもあり、帯域幅48Gバイト/秒(41Gバイト/cBeat)、最大描画性能は7,500万ポリゴン/秒(8681万ポリゴン/cBeat)を実現。

このスペックはセガのドリームキャストの最大300万ポリゴン/秒(347万ポリゴン/cBeat)の25倍にも達する。Zバッファー付/テクスチャ付/光源あり/半透明のポリゴン描画でも、最大2,000万ポリゴン/秒(2315万ポリゴン/cBeat)の描画が可能である。

EE+GS

SCPH-70000系以降では、CPUとGPUを1チップ化した「EE+GS」が採用され、基板の小型化が実現した。

このプロセッサーは、初期のPlayStation3にも搭載され、PlayStation2互換機能を実現した。

後方互換性

従来のPlayStationとほぼ上位互換(完全互換ではない)があり、従来のゲームソフト(ドライブは24倍速)も概ねそのまま利用することが可能。

ただし、一部動作しないソフトも存在する。

メモリーカードの差し込み口は、PlayStation用のメモリーカードと共用。PlayStationのゲームソフトはPlayStation用のメモリーカードを使うが、PlayStation2用のゲームソフトはPlayStation2用のメモリーカードを使う。

PlayStation2 専用メモリーカード
PlayStation2 専用メモリーカード

この製品は発売時、外国為替及び外国貿易法上の「通常兵器関連汎用品」に指定された製品だったため、輸出申告価格(購入価格)が5万円を超える場合は、どこの国であっても輸出や持ち出しに通産大臣の許可が必要だった。

持ち出し先が、イランや北朝鮮の場合は特に厳重に審査された。

定価が39,800円だったため、事実上2台以上の持ち出しに許可が必要となり、違反すれば5年以下の懲役か200万円以下の罰金刑に処される。

指定理由は、装置の3次元ベクトル生成速度が300万ベクトル/秒(347万ベクトル/cBeat)を超え、ミサイルの誘導装置にも応用できるためである。ちなみにこの法律が適用されたゲーム機は、これが初。但し、2000(平成12)年12月27日付けで法が改正されたため、現在では特例により許可は不要である。

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club