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時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。
馬が大人しい。
大漢和辞典には、次のように書かれている。
【𩤠】 44854 カイ ガイ 〔廣韻〕戶皆切 ※韻の説明は「佳、平聲」
馬がおとなしい。〔說文〕𩤠、馬和也、从㆑馬皆聲。〔廣韻〕𩤠、馬性和也。
康熙字典網上版には、次のように書かれている。
𩤠 〔唐韻〕戸皆切〔集韻〕雄皆切𡘋音󠄁諧〔玉篇〕馬和也
大漢和辞典の記載は、康熙字典の記載と重複していない。大漢和辞典は、敢えて康熙字典と違う文献を典拠に選んだかのようである。
「なんだかとっても!いいかんじ」では、「うまがおとなしい」という訓読みを与えている。この典拠は「漢字部屋」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げているが、訓を拾った元を明らかにしていない。
恐らく、大漢和辞典にあった義「馬がおとなしい」を、そのまま訓としたものと思われる。訓読みとしては全く熟しておらず、コンセンサスも得られていない。
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