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時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。
馬が歩み進む。
大漢和辞典には、次のように書かれている。
【馾】 44613
🈩 タン トン 〔集韻〕丁紺切 ※韻の説明は「勘、去聲」
🈔 タン トン 〔集韻〕都感切 ※韻の説明は「感、上聲」
🈩㊀馬が步みすすむ。〔廣韻〕馾、一曰、馬步近󠄁前󠄁。
🈩㊁馬のねむるさま。〔廣韻〕馾、馬睡皃。
🈔 馬の名。〔集韻〕馾、馬名。
康熙字典網上版には、次のように書かれている。
馾 〔廣韻〕〔集韻〕𠀤丁紺切音󠄁𩈉〔廣韻〕馬步近󠄁前󠄁 又〔集韻〕馬睡貌 又〔集韻〕都感切音󠄁耽馬名
音は反切で、廣韻と集韻が「丁紺」、集韻が「都感」とし、直音法で廣韻と集韻は音を「𩈉」と、集韻は「耽」と同じとする。
「なんだかとっても!いいかんじ」では、「うまがすすむ」という訓読みを与えている。この典拠は「漢字部屋」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げているが、訓を拾った元を明らかにしていない。
恐らく、大漢和辞典にあった義「馬が步みすすむ」を独自の解釈で当該サイトが訓としたものと思われる。訓読みとしては全く熟しておらず、コンセンサスも得られていない。
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