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時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。
大漢和辞典には、次のように書かれている。
【驇】 44945 チ 〔集韻〕陟利切 ㄓ̀ chih4 ※韻の説明は「寘、去聲」
㊀ 馬が重いさま。〔說文〕驇、馬重皃也、从㆑馬埶聲。〔史記、晉也家〕惠公馬驇不㆑行。〔注〕索隱曰、驇、謂㆔馬重而陷㆓之於泥㆒。
㊁ 馬がもとる。〔玉篇〕驇、馬很也。
㊂ 馬の脚が曲つて進󠄁まない。〔正字通󠄁〕驇、或曰、馬脚曲。
㊃ 或は鷙(12-47275)に作る。〔集韻〕驇、或作㆑鷙。
[參考] 字形、驇に作る。執に從つて鷙に作るは誤󠄁。〔說文、驇段注󠄁〕各本埶譌㆑執、篆體上从㆑執則失㆓其聲㆒矣、今皆正。
Unicodeの資料UNICODE HAN DATABASE(UniHan)には、次のようにある。
U+9A47 kJapaneseKun OMOI
U+9A47 kJapaneseOn CHI
UniHanでは、出典や根拠が定かではないが、訓読みとして「おもい」があるとする。
「なんだかとっても!いいかんじ」では、「うまがおもい」という訓読みを与えている。この典拠は「漢字部屋」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げているが、訓を拾った元を明らかにしていない。
恐らく、大漢和辞典にあった義「馬が重いさま」を独自に解釈して訓としたものと思われる。訓読みとしては全く熟しておらず、コンセンサスも得られていない。
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