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時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。
馬が重荷に悩む。
大漢和辞典には、次のように書かれている。
【駗】 44673
🈩シン〔集韻〕止忍󠄁切 ※韻の説明は「軫、上聲」
🈔チン〔集韻〕知忍󠄁切 ※韻の説明は「軫、上聲」
🈪シン〔集韻〕之人忍󠄁切 ※韻の説明は「眞、平聲」
四⃞チン〔集韻〕知鄰切 ※韻の説明は「眞、平聲」
五⃞チン〔集韻〕陟刃󠄁切 ※韻の説明は「震、去聲」
六⃞リン〔集韻〕離珍切 ※韻の説明は「眞、平聲」
🈩🈔🈪四⃞五⃞ 馬がおもにになやむ。〔說文〕駗、駗、馬載重難也、从㆑馬㐱聲。
〔段注󠄁〕駗二字雙聲、各本皆刪、今依㆓玉篇㆒補、謂㆘馬所󠄁㆓負󠄂何㆒者重難㆖也。
六⃞ 馬の名。〔廣韻〕駗、馬色。
気になるのが六の説明で、諸橋では「馬色」とあるが、説明が「馬の名」となっている点である。
中文と日本語で意味の異なる熟語はあるとは言え、そこまで違うものなのかは定かでない。
「なんだかとっても!いいかんじ」では、「うまがなやむ」という訓読みを与えている。この典拠は「漢字部屋」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げているが、訓を拾った元を明らかにしていない。
恐らく、大漢和辞典にあった義「馬がおもにになやむ」を独自の解釈で当該サイトが訓としたものと思われる。訓読みとしては全く熟しておらず、コンセンサスも得られていない。
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