読み:シン
読み:チン
品詞:慣用単漢字

時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。

目次

漢字

u99d7

  • 部首: 馬 + 5画
  • 総画: 15画
  • 解字: ⿰馬㐱

意義

馬が重荷に悩む。

大漢和辞典

大漢和辞典には、次のように書かれている。

【駗】 44673

🈩シン〔集韻〕止忍󠄁切 ※韻の説明は「軫、上聲」

🈔チン〔集韻〕知忍󠄁切 ※韻の説明は「軫、上聲」

🈪シン〔集韻〕之人忍󠄁切 ※韻の説明は「眞、平聲」

四⃞チン〔集韻〕知鄰切 ※韻の説明は「眞、平聲」

五⃞チン〔集韻〕陟刃󠄁切 ※韻の説明は「震、去聲」

六⃞リン〔集韻〕離珍切 ※韻の説明は「眞、平聲」

🈩🈔🈪四⃞五⃞ 馬がおもにになやむ。〔說文〕駗、駗u2ff0-u99ac-u4eb6、馬載重難也、从馬㐱聲。

〔段注󠄁〕駗u2ff0-u99ac-u4eb6二字雙聲、各本皆刪、今依玉篇補、謂馬所󠄁負󠄂何者重難也。

六⃞ 馬の名。〔廣韻〕駗、馬色。

気になるのが六の説明で、諸橋では「馬色」とあるが、説明が「馬の名」となっている点である。

中文と日本語で意味の異なる熟語はあるとは言え、そこまで違うものなのかは定かでない。

康熙字典

康熙字典網上版には、次のように書かれている。

駗 〔廣韻〕章󠄂忍󠄁切〔集韻〕知忍󠄁切𡘋音󠄁辴〔玉篇〕駗u2ff0-u99ac-u4eb6馬載重難行 又〔集韻〕知鄰切音󠄁珍義同 又〔廣韻〕力珍切〔集韻〕離珍切𡘋音󠄁鱗〔廣韻〕馬色

廣韻の「章忍切」が採用されていないくらいで、概ね、大漢和辞典に説明される通りである。

廣韻で馬色とされるのも、そのままである。

発音

熟語

  • 𩤠 (なんだかとっても!いいかんじ)

補足

なんだかとっても!いいかんじ」では、「うまがなやむ」という訓読みを与えている。この典拠は「漢字部屋」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げているが、訓を拾った元を明らかにしていない。

恐らく、大漢和辞典にあった義「馬がおもにになやむ」を独自の解釈で当該サイトが訓としたものと思われる。訓読みとしては全く熟しておらず、コンセンサスも得られていない。

用語の所属
漢字

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