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日本神話の三貴子の一柱で、海原を治める神であり嵐の神。素盞雄尊、素盞鳴尊、素戔鳴尊、素戔嗚尊、須佐男尊、進雄命など表記ゆれ多数。「勢い進む神」の意。
創造神である伊邪那岐命(イザナギノミコト)が黄泉の国から逃げ戻り、穢れた身を清めるために筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原で
怪力を持ちながら、幼稚な所があった。また意外に礼儀正しい神でもあった。そして妙な知恵も働き、数々の神話を残している。このため日本神話の英雄の一柱である。
その後、須佐之男命は奇稲田姫と結婚し、住む場所を探した。
そして根の国とされる地域に良い場所を見つけ、そこに「須賀」と名付け、宮を建てて暮らしたとされる。
このお宮は、現在の須我神社(島根県雲南市大東町須賀260)とする説が有力だが、根の国と比定される安来市から離れている。安来市には須賀神社とする神社があり、実際にはこのお宮ではないかとする異説もあるらしい。
また、別の神話でも須佐之男命は語られる。
須佐之男命は大国主神の祖先であり、須佐之男命は亡き母が暮らす冥界の根、堅洲国(かたすくに)で暮らした。ここで大国主神に数々の試練を与えたとされる。
大国主神は後に須佐之男命の娘、須勢理毘売(スセリビメ)を娶り、夫婦で地上に上り、やがて出雲国の主となった。
須佐之男命を主祭神とする神社は全国にある。
旧官国幣社や別表神社で須佐之男命を主祭神とするのは西日本に多いが、他に津島信仰を含む全国の祇園信仰や、氷川信仰などで須佐之男命を祀っている神社は全国に点在する。
例えば東日本でも、東京都荒川区南千住に鎮座する素盞雄神社のある千住は松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の出発地点として知られる。「千じゅと云所にて船をあがれば前途三千里のおもひ胸にふさがりて幻のちまたに離別の泪をそゝぐ」と記されている。この時に芭蕉が詠んだ「行く春や鳥啼き魚の目は泪」の矢立初めの句碑(松尾芭蕉の碑)が神社境内にある。
旧官国幣社や別表神社のうち、主祭神が須佐之男命である神社は、次の通りである(順不同)。
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