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雛段飾りの人形で、天皇・皇后の姿を模して作られた一対の雛人形をいう。
雛人形は、雛壇の一番上に置かれる。内裏雛はその段のうちで一番上に置かれる。
この時、男雛と女雛を左右どちらに配するかが問題となる。
最近では、男雛が向かって左、女雛は向かって右に置かれることが多いが、昔は、そして今も関西では、女雛は向かって左、男雛が向かって右に置かれる。
雛壇の向かって左側に橘の花、右側に桜の花が飾られるが、これは実際に内裏(御所)に植えられてた木を模したものである。この位置は、内裏の中心である紫宸殿から南を向いて、左に桜、右に橘が植えられていたことから、雛人形からもそのように見えるように、こう配置する。
左右どちらに置くのが正しいのか、という問題は、左右でどちらが偉いのか、という問題とイコールである。
昔の日本では左上位であったので、昔は、そして今も、左(向かって右)に天皇(男雛)、右(向かって左)に皇后(女雛)を配した。
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