天皇を敬っていう語。天皇に対する敬称が陛下である旨は、皇室典範第23条によって定められている。
天皇の敬称は諸国の国王・女王と同様に「陛下」である。
皇室典範 第二十三条 天皇、皇后、太皇太后及び皇太后の敬称は、陛下とする。
皇室典範 第二十三条
天皇、皇后、太皇太后及び皇太后の敬称は、陛下とする。
しかし、「今上天皇陛下」とは言わず、「今上陛下」「天皇陛下」あるいは単に「陛下」とのみ呼ぶ。報道機関は「天皇陛下」と言うので「今上陛下」とは聞き慣れない呼び方であるが、過去の天皇と区別するため、公文書では使用することがある(というよりも「今上天皇」という表現は元来誤用である)。
過去には「お上」「聖上」「当今(とうぎん)」などの呼称もあったが、現在では廃れている。
過去の天皇は「明治天皇」「大正天皇」「昭和天皇」などと呼ぶが、これ自体が称号である追号である。また重言になってしまうため、「昭和天皇陛下」などとは呼ばない。
なお、「陛下」とは「御殿の階段(陛)の下に居る取次ぎの人」という意味であり、天皇などを直接指す言葉ではない。
天皇には直接奏上出来ず、階下にいる近臣を通じて奏上することから、このような表現が用いられるようになった。
偉い人、特に天皇に関する呼称は婉曲的な表現が好まれていたが、その代表的なものである。
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