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雛人形や雛道具を段を付けて飾り付けたもの。
雛人形は全部で15人あり、これを全て飾ることを「十五人揃い」という。
最低限必要なのは男雛と女雛の二人と思われるが、十五人揃いにするためには雛壇は最低でも5段が必要で、また古来より縁起の良い7とするため七段飾りにし、追加の二段には雛道具を置くことが多い。
雛人形は一番上から次のように並べる。
このようになるのは、格式・序列に即して上から下へ、向かって右から左へと並べられるためである。
飾り付けるときは、うっかり落としたときの損傷を避けるなど事故防止のため上から飾るのが安全であり、古くからそうされてきた。
元々の日本の伝統では、左側が上である。従って古くは、天皇陛下である男雛が左(向かって右側)に置かれた。
しかし明治時代の文明開花後は、西洋式に右側を上とする風習も広まり、大正天皇以降は右に立つようになりこれが新しい皇室の伝統となったことから、雛人形も男雛を右(向かって左)に配置されることが一般化した。
「あかりをつけましょ ぼんぼりに」から始まるこの曲は1936(昭和11)年2月20日にリリースされた童謡である。以降の日本人でこの曲を聴いたことがない人は殆どいないと思われるほどのヒット曲となるが、しかしその歌詞には重大な間違いがあること、及び、ひな祭りとは直接関係のない作詞者の個人的な家庭事情が歌詞に含まれるなど様々な問題が指摘されている。
特に致命的な間違いは、「お内裏様とお雛様」と「あかいお顔の右大臣」である。
歌詞にある「あかいお顔の右大臣」も間違いである。
ここで言う「右大臣」とは、雛段飾り四段目で弓を持つ二人の護衛「随臣」(随身とも)の一人である。
この歌の影響は大きく、右大臣・左大臣ということが多いが、実際は衛仕であり、警備の役割の武官であって、大臣ではない。
加えて、顔色が赤いのは正面から見て右側に置かれる人形である。この左右は本来は天皇陛下つまり一番上に置かれた男雛から見た方向をいい、その男雛は正面を向いているので、正面から見て右は男雛からみれば左である。つまり、右大臣・左大臣と呼ぶことにしたとしても、正しいのは「左大臣」となる。
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