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家庭用音響機器において、究極の音質を求める趣味であり、一種の宗教である。
媒体に記録された情報を、正確に読み取り、ここから綺麗な波形を作り、それを淀みなくスピーカーへと伝え、そして美しい音波として空間へと伝える。これを達するために、総合的な判断により機材を選択する。
すなわち、良い音を得るためには、良い機材を使う必要がある。
必然的に品質の良い(そして高額な)機材を選択することになるが、出した分の満足感は得られるらしい。
良い音の敵は、何よりもまずノイズ(雑音)である。
次に振動が敵となる。
電磁波的なノイズの遮断や、冷却用ファンの音も含め無用な騒音、そして振動の遮断が、全てにおいて重要である。
ケーブル一本にしても、その選定については熟慮が必要で、製品によって音質が左右される(らしい)。
ピュアオーディオ対応の機材は、機器自体からケーブルまで多様で、そしてその素材や価格が常軌を逸しているのが特徴となる。
こういったものを購入して喜ぶのがピュアオーディオマニアで、このため趣味外の者からは、おかしな宗教、それもカルト宗教のように見られることになるのである。
CD/SACD/DVD-Audio等のプレイヤー、レコードプレイヤー、カセットデッキ、AM/FMラジオチューナーなど、入力媒体に応じて機器は選択される。
プレイヤーは「音の入り口」であり、ここがダメなら後で何をやっても無駄ということになり、重視される。
本気のピュアオーディオ用としては、100万円以上するCDプレイヤーなどがある。
多機能なものだと未使用部分がノイズ源になる可能性があるため、単機能のものを組み合せるのが良いとされる。こうして音響機器が積み上がると、それはコンポと呼ばれるわけである。
プレイヤーから送られてきた音波の信号を増幅してスピーカーに送る装置、それがアンプである。
良い音を作るため、真空管を使ったものが、今も愛されている。なお、ピュアオーディオ的には、30万円を切るようなものは安物である。
本気のピュアオーディオ用としては、「ジェフ・ロゥランド Model 825」が有名である。これを著している現在、Amazon.co.jpで426万8000円で販売中である。
全ての基本である。粗悪なスピーカーから良い音が奏でられるわけが無い。これは素人でも分かる。
基本はステレオ(2ch)で、サラウンド(5.1ch)などに安易に飛びついたりはしない。
古くは一つ200万円(二つで400万円)程度が本気のスピーカーだったが、この程度は既に普及帯である。
本気のピュアオーディオ用としては、2本1組で2,500万円(税別)するスピーカー(MAGICO Q7)があり、更に後継機として3,600万円のQ7 MKⅡ(MAGICO Q7)も登場した。家を買うか、スピーカーを買うか。やっぱりスピーカーかな。
ケーブルを中心に、良いものが厳選される。ノイズ源とならないよう、電源タップなども重視される。
中には、常識では考えられないような高級アクセサリーなども販売されており、ピュアオーディオのオカルト臭を際立たせている(詳細後述)。
良い音のために良い機材を選ぶ、というのは、説明だけなら当たり前にしか思われないところが落とし穴なのである。
こういった高級な機材を使用して音質が向上するかどうかを客観的に表わすことは難しいため、誰もが目を疑うような価格、機器類の価格に匹敵するような売価のアクセサリー商品も続々と登場することになった。
ピュアオーディオの異常性は、こういったオカルト商品によって本領を発揮する。
なお、これら超高級品を使っても効果を感じられなかった人は、残念な耳の持ち主ということになる。ますますカルト宗教っぽい。
スピーカーケーブルはじめ、音を運ぶケーブルは重要である。100万円以上のCDプレイヤーと425万円のアンプと2個3,600万円のスピーカーを使うのに、1本数千円の安物ケーブルを使うなど到底ありえない話である。
アナログの音声情報を伝えるための大切な電線である。安物では良くないことは素人でも分かる。
ピュアオーディオ的には高純度の銅線が良いとされ、中には8N(99.999999%)なる高純度銅を採用したケーブルもある。
もちろん接点も重要で、金メッキなどをするのは常識中の常識である。
価格は1本で数万円程度はありふれており、中には数十万円するものもある。
例えば、株式会社マランツ コンシューマー マーケティングは米AudioQuest製のオーディオケーブル「RIVER」シリーズ3モデルを2007(平成19)年3月に発売した。バッテリーが搭載されており、絶縁体に一定の直流電圧(72Vまたは48V)を掛ける「誘電体バイアス・システム」(DBS)を採用し安定した状態保持をするというもので、最高級の「Niagara」はRCA/XLRともに1mで236,250円である。
但し、20万円程度のケーブルは既に普及帯である。
本気のピュアオーディオ用としては、30メートル2本1組で2,500万円(税別)するスピーカーケーブル「ゴールデンオーバル スピーカーケーブル 30mペア アナリシスプラス」がある。スピーカーまで、波形を淀みなく伝えることができる本気の逸品である。家を買うか、スピーカーケーブルを買うか。やっぱりスピーカーケーブルかな。
それだけではない。「電源ケーブル」も重要である。CDプレイヤーなどに、最適な電源供給をするためには、それなりの電源ケーブルが必要なのである!
このコンセプトの下、株式会社レクストは高級電源ケーブル「Z-PRC01 PLAYER」を2007(平成19)年6月15日に発売した。ケーブル長は1.8mで、価格は42,000円。
メーカー曰く「低音は音程感を持って色濃く、高域は潤いあるしなやかさが印象的。機械であるプレイヤーが、あたかも演奏し始めたかのように錯覚するほど、電源ケーブル1本で大きなグレードアップ感が味わえる」らしい。なお、これは電源ケーブルである(←大事なことなので2度言いました)。
他にも、実売で数万円程度の電源ケーブルや電源タップは、ピュアオーディオの世界ではありふれている。
近年はPCを使ったオーディオも一般化しており、オーディオグレード製品として開発された「USBケーブル」への要求もあるらしい。
そこで、ミックスウェーブが米LocusDesign製のオーディオ向けUSBケーブル4製品を2010(平成22)年5月下旬より発売。オープンプライスだが、3ft(1m)で、店頭予想価格は上位グレードから順に、Crynosureが363,000円前後、Necleusが150,000円前後、Axisが76,000円前後、Polestarが38,900円前後、である。なお、これはUSBケーブルである(←大事なことなので2度言いました)。
この製品はCryoFreeze処理が施されており、導体には高純度のDCT-UP-OCC導体を編組、シースにはテフロンチューブを使用した。シールドは錫メッキされた銅を使い、外来ノイズからデータとVDC線を隔離する、としている。
USBケーブルは実際にノイズが乗りやすいが、流れる情報はアナログ音声ではなくUSBプロトコルに準じたディジタルデータである。また、USBではフロー制御や誤り訂正機能があるプロトコルが使われている。USBに廉価で粗悪なケーブルが多いのは事実だが、一般的なグレードのケーブルで上位レイヤーに差を及ぼすほどの影響があるかというと、技術的な意味では大いに疑問である。エラーが極力少ないオーディオグレード製品という選択肢は否定されるものではないが、さすがにこれはオーバースペックな品質である可能性が高く、効果に対する投資として有効かどうかも疑問である。
PCを使ったオーディオの場合、そのデータはPC内のハードディスクドライブ(HDD)に格納するのが一般的である。現在、PCの基板とHDDは「シリアルATA」と呼ばれるケーブルで接続するものが主流だが、このシリアルATAケーブルについてもオーディオグレード製品の要求があるらしい。
そこで、銀97%、金3%という高級線材を採用したピュアオーディオ向けの超高級シリアルATAケーブル「WD-STA-INDRA」がWireDreamから発売された。実売価格は40cmで24,800円である。なお、これはシリアルATAケーブルである(←大事なことなので2度言いました)。
ちなみに、安物でよければ、この程度の長さなら150円程度、ジャンク品でよければ100円や50円なども存在する。
メーカーによれば、銀97%、金3%という素材を数時間掛けて電気炉で高温処理し、その後100時間以上の超低温処理をして出荷するとしており、「音がスムーズになりアナログ的になり、ステージ感が広くなる」のだそうである。なお、これはシリアルATAケーブルである(←大事なことなので3度言いました)。
科学的根拠が欲しいところだが、メーカーによれば一般的なシリアルATAケーブルに比べてデータ転送速度が実測約10%向上するとしており、これが音質や画質が向上する最大の理由にして結論なのだとしている。
実際に、ケーブルを原因とする伝送エラーが減れば、たしかに誤り訂正が不要になる分データ転送速度は向上することは間違い無い。だが、現実には再生が間に合う程度の速度があれば充分なはずであり、そもそも大抵のプレーヤーソフトウェアは一定時間分をメモリーに置いて処理するので、多少の遅延があっても音質に影響することはない。
エラーが極力少ないオーディオグレード製品という選択肢は否定されるものではないが、これも上述のUSBケーブルと同様にオーバースペックな品質である可能性が高く、効果に対する投資として有効かどうか疑問である。
近年はPCを使ったオーディオも一般化しており、オーディオグレード製品として開発されたUSBメモリー(!)への要求もあるらしい。
本当に良い音を求めるなら、USB以前に、そもそも最初からPCなんて使わない方g(検閲削除されました)
そこで、株式会社インフラノイズは、ケースに無垢チーク材と米松を採用し、音質にも考慮した「音楽 録音再生専用 USBメモリー」の「USB-5」を2009(平成21)年2月下旬に発売した。
CDやハードディスクに音楽ファイルを記録すると、どうしても回転系の揺れやノイズが避けられない。ディジタル音楽の能力を最大限に引き出すためにはUSBメモリーへの保存が最良とのことである。しかし市販のUSBメモリーにはオーディオグレード製品が無いことから開発に至ったとされる。
ほぼ真四角の形状と大きさは音質も考慮してあり、整音のために仕上げのつや出し研磨なども無く、塗装やワックス掛けもしていない、自然の良さが生かされている。またメモリーにコンピューターの振動を与えないようにケーブルが添付されており、このケーブルも100%のウールを編んだ外被が採用され、音質劣化を最小に留める努力をしているとされる。
そもそも、そのメモリーを読み取るPC本体の内部処理がどうなのかと気になるところだg(検閲削除されました)
このメモリー、容量4Giバイトで19,950円(5%税込)である。なお、秋葉原では、4Giバイトのバルク品は1,000円以下で購入可能なので、その価格のすごさが伺える。
USBメモリーにせよUSBケーブルにせよ、USBにはノイズ以外にも振動という重大な敵が存在する。
ピュアオーディオにとって振動は大敵であるが、しかしながら、PCはハードディスクドライブやファンなどを持っていることから常に振動が発生している。そこでSAECは、USBのオス側端子に取り付けることで振動を軽減し音質を改善するUSB-FITを開発した。価格は5%税込みで2,205円という。
メーカー曰く、「振動がケーブルに信号伝送に悪影響を及ぼす事は周知の事実となっています。」とのことであり、振動がUSBケーブルに伝わるとUSBケーブル内の信号に異変を来たし、デリケートな音楽信号に悪影響を及ぼして音質を劣化させてしまうらしい。
そこで、特殊ゲル製のこのUSB-FITを取り付けると、PCからの振動がUSBケーブルに伝わらなくなり、もって音質改善、S/N比改善でクリアな音が楽しめるようになるのだという。
確かにUSBをみると、コネクターは完全には刺さっておらず隙間がある。この部分を何かで固定すれば、より安定感が高まるのは、それは確かだろう。しかし巷には音質改善グッズが溢れているとはいえ、振動させるだけで音質が悪くなるという昨今のUSBケーブルにはどのような信号が流れているのであろうか。
音楽データをPC本体に入れておく必要は、必ずしも無い。LANが普及した現在、NASに入れるというのも一つの選択肢である。
SSD採用のオーディオ専用NAS「ZSS-1」、128GBで31万5000円などというものもある。128GBモデルが315,000円(5%税込)、256GBモデルが420,000円(5%税込)である。オーディオスペックでない通常品と比較して数倍の価格である。
金属筐体の採用で外部ノイズを遮り、ファンレス構造で静音も実現した、音楽のためのNASである。DLNAサーバーのTwonkyMediaがインストールされており、ネットワークオーディオプレイヤーなどを接続して使うことが想定されている。SSDなので、回転系の揺れやノイズを避けられるメリットがある。
「オーディオ専用のLANケーブル」も、様々なものが市販されている。
例えば、emブランド(エミライ)の「ancorale」は、Gigabit Ethernet対応のカテゴリー6ケーブルで、導体抵抗の低いPCOCC単線導体やアルミ製シールド、シールド効果の高いコネクターを採用するなどした製品とされる。実売価格は、ケーブル長1mが12,600円、2mが16,800円、3mが21,000円、5mが29,400円、10mが49,800円である。
また、上記オーディオ専用NAS「ZSS-1」用の製品として販売されたのが「BLACK MAGIC」で、「独自のレゾナンスコントロールにより音楽信号を不要振動から効果的に守る」とされており、価格は更に高く、1.5mで10万5,000円。またZSS-1と確実な接続をするために、高級なNeutrik製端子に変更する有償オプションも用意されている。「LAN端子の確実なコネクトは伝送ロスを防ぎます」とのことである。
どうやらLANの「伝送ロス」は音質に影響するらしい。最近のLANには、どのような信号が流れているのであろうか。
高級なLANケーブルの次に問題となるのは、PC自体、あるいはHUBやルーターにある「空きLANポート」の存在であるらしい。ここからノイズが混入し、音質に影響を与えてしまうのだそうである。
この空きLANポートからのノイズを防ぎ、音質を向上させるとして登場したのが、「LANターミネーターRLT-1と、LAN-isolator RLI-1」である。
メーカーはACOUSTIC REVIVEブランドの関口機械販売である。RLT-1は、メーカー希望小売価格は18,900円(5%税込)、実売価格は2012(平成24)年6月の発売時点で15,120円だったとされる。またRLI-1も実売価格が14,980円だったとされる。
どのような理屈の製品なのかは全く不明だが、販売店によれば、「整った環境で試聴したところ、一定の音質向上を体感できた」とのことである。
2ちゃんねるでは、2008(平成20)年頃を中心に、「電力会社」の違いでも音質に差が出る!などという、いかにもピュアオーディオマニアが言いそうなコピペがテンプレ化して流行した。
電源コードを変えると音が変わるのはピュア界では常識です。
私は発電所から専用線で我が家まで電力を引っ張り込んでいます。
電線の材質は無酸素銅が最高ですよ。
おかげで、ウチはミニコンですが、ハイエンドよりいい音がしますよ。
ちなみに電力会社の違いでも味付けにサがでるよ。
電力会社 長所 短所 お奨め度 東京電力 バランス モッサリ遅い C 中部電力 低域量感 低域強すぎ A+ 関西電力 高域ヌケ 特徴薄い B 中国電力 透明感 低域薄い B+ 北陸電力 ウエットな艶 低域薄い A- 東北電力 密度とSN 低域薄い A+ 四国電力 色彩感と温度 低域薄い A 九州電力 バランス 距離感 C 北海道電力 低域品質 音場狭い B- 沖縄電力 中高域艶 モッサリ遅い A で、上は発電所から5km地点での特徴。
それより自宅〜発電所間の距離が長いと上記特徴+マイルドの味付け
短いと上記特徴+刺激的な味付けが加わるよ。
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