太陽表面上で発生する爆発現象。
太陽表面で頻繁に観測される爆発現象。太陽活動が活発なときに、太陽黒点付近で突然、高エネルギーが噴出することがある。これが太陽大気における最大の爆発現象、太陽フレアである。
小規模なものは一日に数回発生しているが、小規模なものでも水素爆弾の10万倍は威力があるとされる、太陽系内で最大の爆発現象である。巨大な太陽フレアが生じた場合は、1000万度以上もの超高温プラズマが観測される。
太陽フレアが発生したときには、プラズマの塊が放出される現象「コロナ質量放出」(CME)が生じることが多く、地球への影響も大きい。
太陽フレア現象は、黒点上空にあるコロナ磁場にエネルギーが蓄積され、これが一気に放出される現象であると考えられている。この時、エネルギーの大半は粒子の加速に使われ、これによって大量の太陽宇宙線が作られる。
宇宙科学研究所(ISAS)の太陽物理学衛星SOLAR-A(ようこう)は、フレアの際に光速度近くに加速された電子が高密度の彩層に飛び込んだ時に放射される硬X線を観測している。
フレアが発生すると、X線やγ線、高エネルギー荷電粒子などが放出され、衝撃波が伴うこともある。
高エネルギー荷電粒子が地球大気に到達すると、オーロラ、磁気嵐、および電離層に異常を来すことによる通信障害(デリンジャー現象)などを発生させる。
またフレアは、人工衛星や惑星探査機などに大ダメージを与えるため、恐れられている。日本の探査機に限っても、火星探査機「のぞみ」はフレア直撃で破損し、火星への到達ができなかった。この失敗を生かして作られた、伝説の小惑星探査機「はやぶさ」もまたフレア直撃を受けた。数々の機器の故障は避けられなかったが、しかしその故障にも耐え、遂に小惑星探査に成功したのである。
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