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水の位置エネルギーを運動エネルギーに変換し、発電機を回すことで発電を行なうこと。このための設備を備えた発電所を水力発電所という。
水力発電は、高い所(ダム)に貯めた水を低い所に落とし、その力(位置エネルギー)を使って水車を廻し、水車に繋がっている発電機を動かして電気を作り出す発電方法である。
水を落とした後はそれっきりだが、夜間の余剰電力を使って再びダムに汲み上げ、昼間必要なときに再び落として発電する「充電」も可能で、これを揚水発電という。余剰電力を位置エネルギーとして保存できる。
日本は、この利点のため、国策として数多くのダムと水力発電所を国内に建設してきた。
長時間発電機を廻しつづけるためには、それなりの水量が必要であり、水を蓄えるためには結果としてダムが必須となる。しかし、ダムは川に作るが、ダムの建設はその川をせき止め、そしてその川の周辺を水の底に沈めるということであり、いくつもの村や集落が水没するばかりか、多くの自然も失われることになる。自然破壊の極みである。
それでも背に腹は代えられないため国内に多数のダムが作られてきたが、日本国内においては、もはや新規にダムが建設できる場所は限られており、新たな水力発電所を作る余裕は殆どない。
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