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Printer Working Group(PWG)が策定し、IEEE標準規格となった、インターネット経由でプリンターの制御や印刷を行なうためのプロトコル。一般に631/tcpと631/udpが使われる。
IPP/1.0はRFC 2565〜2569としても標準化され、Windows 98 SE以降及びWindows 2000以降でも標準サポートされている。後継のIPP/1.1はRFC 2910〜2911として標準化されている。
CUPSは印刷プロトコルとしてこのIPPを使用する。IPPは従来のLPDプロトコルと違い、印刷のための指定以外に、用紙サイズや解像度といったプリンターへの指定を扱うことができるほか、プロトコル自体がユーザー認証やアクセス制御、および通信データの暗号化機能を提供している。
IPPの最大の特徴であり他のプロトコルと異なる点は、HTTP/1.1をベースに設計されている点である。
その点ではWebDAVなどにも似るが、WebDAVと違うのは既存のメソッドをそのまま有効活用する点にある。例えば印刷すべきデータはPOSTメソッドで送信し、またGETメソッドでプリンターの状態を取得する。このように、Webベースでプリンターの状態や印刷が出来るのが特徴となっている。その上で更にユーザー認証や印刷データの暗号化等もサポートしている。
この特徴から、既存のHTTPで使われる技術、つまりファイアウォールやプロクシー経由でのプリンター制御が可能である。この点については利点ともいえ、またセキュリティ面で注意が必要な点でもある。
インターネット経由で遠隔地のプリンターが使えるため、FAX代わりにも利用できる。
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