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特定小電力無線のうち、420MHz帯を使うトランシーバーの通称。
名称を略して「特小」、あるいは小電力トランシーバーともいう。
免許不要で利用できる無線電話である。
送信出力が大きい代わり免許が必要なアマチュア無線とは違い、免許が要らない代わりに出力が小さい。
利点は、携帯電話と違って通話料は無料であることと、話したことを一度に大勢に伝えられることがある。
欠点は多数ある。
半二重での通話ということは、二人が同時に話すことができない、ということである。
半二重は、一般的な携帯電話機とは大きく勝手が違う。円滑に話者を切り換えるためには、一方が話し終わったら「どうぞ」と言って他方に譲る。これを繰り返すことになる。
話すときにはPTTキーを押し、話し終わったらPTTキーを離す。通信機によっては、PTTキーを離すと「ピー」となる機能、スタンバイピー機能(あるいはエンドピー機能)を搭載したものもある。これを使えば、「どうぞ」と一々言わなくても相手に話し終わったことが伝えられる。
更に熟練(?)すると、ピー無しでもスムーズに会話ができるようになる。
少ないバンドを大勢で使うため長時間の連続送信は禁止されており、通話は3分以内、送信は30秒以内と規定されている。
3分経過したら、2秒以上受信のみの状態として待機しなければならない。
この名称で呼ばれる無線機には2種類あり、バンド(電波帯域)も2種類の割り当てがある。レジャー用が9チャンネル、業務用は11チャンネルある。
但し現在ではレジャー/業務の区別無く用いられている。
レジャー用バンド | |
---|---|
1CH | 422.2000(MHz) |
2CH | 422.2125 |
3CH | 422.2250 |
4CH | 422.2375 |
5CH | 422.2500 |
6CH | 422.2625 |
7CH | 422.2750 |
8CH | 422.2875 |
9CH | 422.3000 |
業務用バンド | |
1CH | 422.0500(MHz) |
2CH | 422.0625 |
3CH | 422.0750 |
4CH | 422.0875 |
5CH | 422.1000 |
6CH | 422.1125 |
7CH | 422.1250 |
8CH | 422.1375 |
9CH | 422.1500 |
10CH | 422.1625 |
11CH | 422.1750 |
レジャー/業務ともに、12.5kHzステップNFMである。
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