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FATシステムの一つ。FAT32の拡張となるものだが、相互に互換性は無い。
FAT32は理論値で最大2Tiバイトの大容量ドライブに対応する。しかしオペレーティングシステムの実装上の問題から、フォーマットは32Giバイトまでに制限されていた。そして、それを超えるドライブはNTFSの利用が前提とされていた。
またFAT32では、ファイルサイズが32ビットで管理されるため、1ファイルあたりのファイルサイズ上限は4Giバイトという制限があった。
exFATは、FATでありながら、その双方の容量制限を撤廃するものであり、ファイルサイズは64ビット長となった。
但し従来のFAT32とは互換性がないため、利用するには専用に対応することが必要である。
次のオペレーティングシステムで対応している。
他、以下でも対応しているとされている。
2009(平成21)年1月27日より、Windows XPでもSP2かSP3を導入済みの環境であれば、更新プログラム(KB955704)の適用により対応が可能となった。
このフォーマットは外部フラッシュメモリー等を対象としているため、ハードディスクドライブなどでは利用が制限されている。
ハードディスクドライブは、内蔵のものでは利用できないが、USB接続されたものなら利用可能。
ファイルサイズは64ビット長、クラスター番号は32ビット長で管理する。
クラスターあたりのセクター数は、理論上2255まで対応するが、実際の実装はそこまで対応していない。パーティションサイズに応じて、次のようなクラスターサイズがデフォルトとして使われている。
実装上、最大ファイルサイズ、また一つのボリュームの最大サイズは、共に16Eiバイトとされ、これはNTFSと同等であるが、Windows 7やWindows Server 2008までの実際の実装では、exFATの最大パーティションサイズは256Tiバイトまでである。
exFATは従来のFATと同様、パーティション管理はマスターブートレコードである。従って2Tiバイトの壁が存在する。
このうち、ブートセクターには従来と同様にブートストラップローダーの領域があり、この一部がBPBとなるが、当該領域はNTFSと同様に0で埋められていて未使用となっている。
また、パーティションテーブルも無いらしい。最後の2バイトは従来と同様にブートシグニチャが置かれている。
exFAT 構造解析によると、具体的には次のようなっているようである。
セクター長(バイト)は、「1 << SectorSizeShift」で求める。
クラスター長(バイト)は、「セクター長 << ClusterShift」で求める。
ディレクトリエントリは、従来のFATと同様、1エントリ32バイトである。但し、構造が全く違い、互換性は全く無い。
32バイト中、先頭の1バイトでエントリの種類を表わし、続く31バイトがデータである。
有効なエントリは最初のバイトのMSBが1(つまり0x80〜0xff)で、削除されるとMSBが0となる(つまり0x00〜0x7f)。
この仕様のため、後からの拡張が容易である。
FAT32と違い、8.3にロングファイル名を付加するような形態では無い。いわゆるロングファイル名しか存在せず、短いファイル名は無い。
ファイル名は、二種類のファイル属性等のエントリが順に置かれ、次にファイル名のエントリが1個以上置かれる。文字はUTF-16で、1エントリに15文字まで格納可能。FAT32(VFAT)とは違い逆順にはならず、正順に置かれている。
従来のFATとは違い、サブディレクトリを作っても、カレントディレクトリや親ディレクトリを表わす.や..は作られない。
FATの構造はFAT32とほぼ同じである。
FAT12/16/32ではFATは二つあるのに対してexFATでは一つしかないことと、FAT32はクラスター番号に28ビットしか使っていなかったのに対してexFATは32ビット全てを使う点などの差はあるが、FATであることに大きな違いはない。
このため、既にFATに対応済みのOSへの実装がしやすい点が、NTFSなどの全く異なるファイルシステムに対するメリットである。
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