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メールヘッダーで、あるメッセージを、別のメッセージから識別するためのヘッダー。
形式には特に規定は無いが、必ず一意でなければならず、決して他のメッセージのものと重複してはならない。
Message-IDは<>で囲まれて記述される。
一般的な方法では、あるホストで一意に決まる英数字(ユーザー名や日付/時刻など)の羅列、@、ドメイン名やホスト名、という形に生成する。
Message-Id: <20060101150000A.nullpo@example.jp>
RFC 2822によると、可能なら出力するべき(SHOULD)だが、出力する場合にはその内容が世界的に一意であることを保証しなければならない(MUST)。
規定上必須では無いため付けなくてもよいが、メールを受信した側でメッセージの識別に使うことが多いため、付けることが当たり前になっている。また、付ける場合は一つのメッセージに一つのみ書くべきである。
ネットニューズ等では特に重要な要素である。ニューズは世界中に配信されるため、この内容の一意性を根拠として配信動作が行なわれる。
もしMessage-IDが重複すると、ニュースサーバーによって読み出される記事が異なるなどの弊害が生じたり、後からメッセージの検索が出来無くなるなどの不都合が生じる。
Windowsマシンの場合、ドメインやユーザー名という概念が希薄なため、きちんと設定されていないことの方が多い。そこで、ドメイン名としてSMTPサーバー名を使ってお茶を濁す事が多いが、要は「他と重複しなければいい」ので、これでも全く問題はない。
しかし、Microsoft Internet Mail&NewsやMicrosoft Outlook Expressなどは、でたらめなMessage-ID:を付加してしまうという問題がある。
具体的には、標準設定の「LocalHost@default」を強制的に利用しようとするため、一意性が不完全なMessage-IDとなり、重複の可能性が出てくる。
Message-ID: <01bd2b00$7a625160$LocalHost@default>
このMicrosoftのメーラの出すMessage-IDの$で区切られた二つめ(先の例では7a625160の部分)は送信者のMACアドレスなので「重複しない可能性もある」らしい。
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