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最上位のディレクトリのこと。
オペレーティングシステム(OS)により仕様は異なるが、ディスクドライブはディレクトリ(フォルダー)と呼ばれる登録簿に、ファイルの名前や情報が記録される。そして、この登録簿は階層化することが可能で、この階層構造の最上位にあるディレクトリをルートディレクトリという。
MS-DOSやMicrosoft Windowsであれば、各ドライブごとに\で表わされる位置にあるディレクトリがルートディレクトリである(例: C:\)。
UNIX互換の環境であれば、/で表わされる位置にあるディレクトリがルートディレクトリである。
起動ドライブのルートディレクトリには、必要最小限のファイルと、サブディレクトリ(サブフォルダー)のみが置かれるのが現在のOSでは通例である。
ユーザーが作った、文書ファイルや画像ファイルなど各種のデータ類は、作られたサブディレクトリに置く。
なお、大した必要性もないのにルートディレクトリにディレクトリ(フォルダー)を続々と作る行為は、一般に嫌われている。ルートディレクトリの変更は必要最小限に留めるのが良いと考えられている。
但し、フロッピーディスクやUSBメモリーなどでは、何でもかんでもルートに置くことがあった(特に容量が小さかった時代には)。近年では、SDカードのようなものでも、デジカメの画像はDCIMフォルダーなどの下に置かれている(カメラ映像機器工業会規格CIPA DC-009で規定されている)。
UNIXには、様々な異種のファイルシステムをディレクトリの構造としてマウントして使うという思想がある。
このため、起動時にはまずrootfsである/にルートファイルシステムがマウントされ、他の多くのディレクトリはその後マウントされる別のファイルシステムである。
従って、rootfsにないものは起動時に使えないため、起動に必要なファイルのみがルートディレクトリや、rootfsにある/sbinなどに集約されることが多い。
MS-DOSは、バージョン2からディレクトリ機能に対応した。
バージョン1のMS-DOSにはディレクトリ機能がなかったためか、MS-DOSの時代はOS自体がディレクトリ機能を活用しておらず、システムファイルの類は全てルートディレクトリに置かれていた。
ルートディレクトリに最低限「IO.SYS」と「MSDOS.SYS」があればOSが起動可能で、特に設定がなければ「COMMAND.COM」もルートディレクトリに必要だった。
設定ファイルとして「CONFIG.SYS」があり、自動起動バッチファイルとして「AUTOEXEC.BAT」も、ルートディレクトリに各々置かれることが多かった。
COMMAND.COMは、CONFIG.SYSのSHELLや、AUTOEXEC.BAT等でCOMSPECを設定するとルートディレクトリ以外に置くことが可能ではあったが、実際にそれをすると時々不具合が生じた。
Windowsでは、OSで使用する殆どのファイルは専用のディレクトリ内に置かれるようになったため、ルートディレクトリはかなり整然とするようになった。
それでもなおルートディレクトリに置かれるファイルに、次のようなものがある。
ルートディレクトリに置かれるフォルダーには、次のようなものがある。
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