RX J1856.5-3754

読み:アーエックス・ジェイいちはちごーろくテンご・さんななごーよん
外語:RX J1856.5-3754 英語
品詞:固有名詞

1992(平成4)年にローサットX線衛星により、みなみのかんむり座のX線源として発見された中性子星。観測されている中で地球より最も近い中性子星である。

目次

基本情報

  • 座標(2000年分点)
    • チャンドラ
      • 赤経: 18h 56m 35.3s (チャンドラ)
      • 赤緯: −37°56′34.40″ (チャンドラ)
    • SIMBAD
      • 赤経: 18h 56m 35.11s (ICRS)(SIMBAD)
      • 赤緯: −37°54′30.5″ (ICRS)(SIMBAD)
    • 銀経: 358.59961 (SIMBAD)
    • 銀緯: −17.21311 (SIMBAD)
  • 所属
  • 距離:
    • 400光年 (チャンドラ)

物理的情報

  • 伴星: (該当資料なし)
  • 規模
    • 直径:
      • 7マイル(11.2km)(当初推定)
      • 19km〜41km(根拠不明の通説)
    • 質量: 0.9 M
    • 密度: 鉄の10兆倍
    • 光度: (該当資料なし)
    • 表面温度:
      • 70万℃(当初推定)
      • 43万4000℃(現在の通説)
  • 移動速度: 200km/s(172.8km/cBeat)程度
  • 年齢: 爆発後約100万年

観測情報

  • 絶対等級(MV): (該当資料なし)
  • 等級
  • 視線速度(RV): (該当資料なし)
  • 固有運動(µ)
    • 赤経(RA): 326.7
    • 赤緯(Dec): −59.1

主なカタログ番号

  • RX J1856.5-3754

クォーク星仮説

現在、最も地球に近いと考えられている中性子星であり、かつ暴走する中性子星でもある。

当初チャンドラ衛星で観測された頃は、表面温度は70万℃で、直径は7マイル(11.2km)、などとしていた(RX J1856.5-3754 and 3C58: Cosmic X-rays May Reveal New Form of Matter)。

またこの中性子星の周囲には超新星残骸がみられず、少なくとも爆発後10万年は経過していると考えられた(NAOJ378)。

これらが事実であるとすると中性子星としては小型かつ高密度すぎることから、これはクォーク星ではないか、という仮説が立てられた。

しかしその後の観測で、温度は43万4000℃であり、直径ももっと大きいことが判明した。この条件であれば中性子星としても矛盾がないため、現在ではクォーク星の候補からは外されている。

距離や速度

発見当時、地球から180光年にあり200km/s(172.8km/cBeat)程度の速度で地球方向へ移動していて、約30万年後に地球から170光年の安全な距離ですれ違うとされた。

後のチャンドラで観測により、距離が約400光年であることが判明した。

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