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ケンタウルス座に見られる球状星団。オメガ星団。名前は似ているが「オメガ星雲」(M17)とは異なる。
この天体が球状星団であることが発見される以前は恒星と思われていた。
記録では、バイエル符号を考案した天文学者バイエルの星図ではω星とされていた。このため球状星団と分かった現在でも、ωの名を残し「ω星団」と呼ばれている。
ω星団が最初に恒星ではないと記録を残したのはエドモンド・ハレーだったとされる。そして観測によって、これが球状星団であることを確認し、また球状星団(globular clusters)という名を考案したのはフリートリッヒ・ヴィルヘルム・ハーシェルである。
この球状星団は銀河系内にある。資料によりまちまちだが、地球からの距離は約1.6万光年で、地球から最も近い球状星団である。
直径は約150光年で、およそ1000万個の恒星があり、質量は太陽質量の400倍とも500倍ともされる。このω星団は銀河系内で最大の球状星団である。銀河系内にある他の星団は概ね10万倍程度なので、ω星団が銀河系内でもひときわ大きな星団であることが分かる。
中心部になると互いの距離が0.1光年ほどしか離れておらず、非常に高密度となっている。
星の移動速度の観測により、中心に中間質量ブラックホールの存在が予想されている。
また、他の球状星団には見られない、星形成が生じている。
これらから、元々は別の矮小銀河だったが、それが銀河系に吸収されて、元の矮小銀河の中心部のみが残り球状星団となったとする説がある。
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