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VoIPの呼制御にも使われているシグナリングプロトコルの一つ。
SIP自身は、セッション確立などの機能を有した汎用プロトコルである。VoIPに適用できるためVoIPで広く使われているが、単なるVoIP技術というわけでもない。
SIPは、インターネット上において指定した相手とコンタクトする機能、様々な媒体やアプリケーションで相手とセッションを確立する機能、メッセージや各種イベントの非同期通知を実現する機能、など、インターネット上で不可欠な基本機能の枠組みを提供する。
また、同様にVoIPで使われるMGCPと異なり、端末同士が直接呼制御を行なうことが可能である。
AndroidではAndroid 2.3(Gingerbread)以降で標準対応しているため、例えば「FUSION IP-Phone SMART」などSIPサーバーを提供するサービスを契約し、端末にアカウント情報を登録するだけで、IP電話の発着信が可能である。日本ではこの時、一般に050から始まる電話番号が割り振られる。
RFCで定義されており、それぞれをupdate(更新)するRFCも多数発行されている。
最初の仕様はRFC 2543で定義されていたが、RFC 3261〜3265でobsoleted(廃棄)された後、RFC 3265がRFC 6665でobsoleted(廃棄)され置き換えられた。
SIPは、SMTP、HTTP、DNSなど既存のIPネットワーク用プロトコルの技術を基盤として開発されていて、SIPエージェント間で交換されるメッセージは全てテクストである。そのためWebサービスなどとの連携も取りやすい。
例えば通話者間で交換される電文には "From:"、"Content-Type:" などSMTP風のヘッダー付き、また応答メッセージは "180/Ringing"、"200/OK"、"403/Forbidden" などHTTP風である。電話番号の代用となるSIPアドレス(例: sip:hogehoge@example.co.jp)から通話相手のIPアドレスを得る方法は、SMTPでMXレコードを使うように、DNSのリソースレコードを拡張して用いる。
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