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ン |
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Z | 数字 | 記号 |
トンとツーによるパルス幅を利用した、最も基本的な通信。CWともいう。情報解析は人間自身がデコーダーとなるため、それなりの訓練が必要。
これは、サミュエル・フィンレイ・ブリース・モース(Samuel Finley Breese Morse)が1832(天保3)年に電信用に開発した符号である。但し、現在使われているものとは全く異なる符号である。
その後、幾多の改良・変遷を経、現在は1926(大正15)年11月にベルリンで開催されたCCIT(後にCCITT→ITU-Tとなる)により勧告された国際モールス符号が標準として使われている。
符号は、「長点」、「短点」、「空白」の三つで構成され、短点の長さ1に対して空白1、長点3の長さを持つ。
文字間は短点の3倍の空白、単語間は短点の7倍の空白、とする。
国際符号は英語用に設計されており、英語で使用頻度の高い文字Eには最短の符号語「•」が割り当てられ、一方使用頻度の低いZには「― ― ••」が割り当てられている。
英語でZは滅多に使わないので符号が長くても何ら問題がない。また、瀕用されるEで充分に全体の符号長は縮まっているので、たまに長いZが登場しても全体の長さに悪い影響は殆どない。
この生起確率の大きいものを短く、小さいものを長く、というのは、いわゆる情報圧縮理論にも通じるものがあり、現在の情報圧縮の主流であるハフマン符号などにもその考え方が息づいている。
@は、電子メールアドレスや単価として使用される単価記号とし、国際電気通信連合(ITU)によって2004(平成16)年5月3日に国際モールス符号表への追加が承認された。
次の記号は、規約は不明だが、現実に利用されているもの。
英語に特化した国際符号は、例えばZが頻出するドイツ語などには本来不適である。このような場合は、その言語の文字の生起確率からその言語用に符号を再構成すれば最適の符号が出来る事になる。
が、現実にはドイツでも国際符号がそのまま使われていて、不足するアルファベットの分を追加している。
欧州圏のアルファベットは、次のように使われているようである。各文字の規約等は未確認。
なお、同一言語内に出現しない類似の文字に、同一の符号が振られている。
次の文字は不明だが、次のように使われているようである。
(注)なお、Ĥの「― • ― ― •」は記号(と重複している。この文字を使うエスペラントでは「― ― ― ―」で代用する。
6文字までの、国際符号と、拡張アルファベット、由来不明の記号_、;、!を表とした。既知の範囲では、ßと$が表より漏れている。
短点が左、長点が右で、段ごとに全体の長さを示す。
• | ― | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
E | T | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
I | A | N | M | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
S | U | R | W | D | K | G | O | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
H | V | F | Ü Ŭ | L | Ä Æ | P | J | B | X | C | Y | Z | Q | Ö Ø | CH | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5 | 4 | Ŝ | 3 | É | Ð | 2 | È | + | Þ | À Å | Ĵ | 1 | 6 | = | / | Ç Ĉ | ( Ĥ | 7 | Ĝ | Ñ | 8 | 9 | 0 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
? | _ | " | . | @ | ' | - | ; | ! | ) | , | : |
日本符号は、1871(明治4)年に制作された。
しかし日本の和文電信符号は、生起確率などによらず、DÖTVのモールス符号の1854年4月(嘉永7年3月)版を元に改良を加えたものである。イ=A、ロ=Ä、ハ=B、ニ=C、…といった具合である。
日本では、第三級アマチュア無線技士以上で、国際符号の取得必須となっている。
かつて第一級アマチュア無線技士試験には和文モールスの修得が必須とされていたが、1996(平成8)年4月1日から廃止され、国際符号のみとなった。
数字は国際符号と同じ。
支那語では、漢字以外に文字がない。
そこで、漢字それぞれに附番し、その番号を打電する方式を採用している。
これを暗記して打電できる人数は、知られていない。世界各国の言語用モールス符号としては、世界最高の難易度を誇ると思われる。
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