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無線における救難信号。電信(CW)では、「••• ― ― ― •••」。
SOSという語は偶然の産物であり、それ自身には意味がない。
次のような語源があると実しやかに語られることもあるが、それは俗説であり、事実とは異なる。
実際には次のようになる。
••• ― ― ― •••
•••がS、― ― ―がOである。そして実際の英字としてのS、O、Sと区別するため、本来なら文字間に•ひとつ分の間を開けるところ、間を詰めて連続して打電することになっている。
つまり、••• ― ― ― •••で一つの符号である。
当時はCQDとSOSが併用されていた。
一説では、SOSが初めて打電されたのは1912(大正元)年のタイタニック号であったとする。
但しこれはマルコーニ無線機を使っての初の発信であり、実際には1909(明治42)年にスラボニア号(Slavonia)から発信されたのが初であったとされている。
かつて、日本のアイドルグループのピンク・レディーが歌う「S・O・S」という曲が存在した。
この曲は、曲の冒頭にモールス符号のSOSがあった。従ってこれを放送として電波に流してしまうと救難信号扱いとなってしまい問題であったため、この曲の冒頭は放送することが出来なかった。
1999(平成11)年、モールス符号による遭難信号発信が廃止された。
現在は船舶の交信などもディジタル化されており、救難信号はGMDSSと呼ばれる無線機で発信されるようになっている。
かくして日本でも電波法が改正されSOSの発信が自由になった。上に紹介したピンク・レディーの曲もフルに流しても法律上は問題なくなったが、現在でも自粛される傾向にあるようである。
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