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SDメモリーカードの拡張規格として登場したもの。HCはHigh-Capacity(大容量)を意味する。
2006(平成18)年1月4日、SD Card Association(SCA)は2006 International CESで発表した。
製品は、2006(平成18)年7月頃から発売が開始された。
SDHCは、SDメモリーカード Ver 2.00として規定された、上位互換仕様である。
初期のSDメモリーカードは2Giバイトまでを仕様上の上限としていたが、SDHCは32Giバイトまでを規定した。
物理的な仕様(カードの大きさやピン数)は変更されておらず、コネクターは前規格のSDメモリーカードと同様に9ピンである。
SDメモリーカードと同様、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話機、パーソナルコンピューターなどでの対応が見込まれている。
SD Association(SDアソシエーション)が設立されている。
更なる高速化と大容量化を図った後継規格として、SDXCがある。
SDXCはファイルシステムの変更が必要となったため、対応する環境が限られている。
SDメモリーカードの基本的な機能は踏襲するが、新たに転送速度について「クラス」というグレードを定義した。
Class nでnMバイト/秒以上を保証する。まずは2、4、6が定義された。このClassはSDHC用に作られたが、それ以降の通常のSDメモリーカードでも使われるようになった。
このClassは上位互換であり、カード、装置、どちらかが下位の仕様であれば、そちらに合わされる。最高速度を出すためには、カードと装置、両方がそのClassに対応していなければならない。
例えば、カード自体がClass 6対応でも、機器がClass 2にしか対応していなければ、速度はClass 2相当にしかならない。
同様に、装置がClass 6対応でも、カードがClass 2対応品なら、速度はClass 2相当にしかならない。
想定される用途は、Class 2はSD解像度の装置、Class 6はHD動画の録画である。
SDHC用として、アプリケーション仕様が定義されている。
コンテンツはSDメモリーカードと同じく、CPRM(Content Protection for Recordable Media)による著作権保護機能で保護される。
USBなどに接続して用いるメモリーカードリーダーが様々に市販されている。
SDメモリーカード Ver 1.10として規定された、従来(25MHz)の倍速となる50MHzのHigh Speedの規定が加わっている。
後述するUHS-ⅠではこのモードをSDR25と呼んでおり、最大50MHzで、読み書き速度は最大で25Mバイト/秒である。
このため、殆どのSDHCカードは、倍速以上の速度でアクセスできる。
SDHC(SDメモリーカードVer 2.00)の後継として、SDXC(SDメモリーカードVer 3.01)が発表され、この時にSDXCで採用されたインターフェイス(UHS-Ⅰ)を採用した高速版SDHCが発表された。
UHS-Ⅰには、次の2モードが定義されている。
microSDHCで導入されているインターフェイス。
読み書き速度は最大で50Mバイト/秒。
通常のサイズのSDHCやSDXCで導入されたインターフェイス。
読み書き速度は最大で104Mバイト/秒。
UHS-Ⅰ SDHCは、ファイルシステムは従来のSDHCと同じFAT32である。従って従来のメモリーカードリーダー等との互換性が維持され、かつ対応する新しいメモリーカードリーダーを使えば読み書きが高速化される。
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