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MSXシリーズの第2シリーズ。MSXの上位互換パソコンで、初代MSXで弱かった様々な機能が改良されている。
V9938により、SCREEN 0で最大80桁×26行の表示に対応した。
グラフィックではSCREEN 5で最大512×212ドット、512色中16色、あるいはSCREEN 8で最大256×212ドット、256色同時表示に対応した。
システムの標準フォントが初代MSXから変更された。SCREEN 0(横6ドット表示)でも読みやすいように書体が変更されたものである。
これらを制御するために、専用のBASIC言語としてMSX BASIC Ver 2.0が用意されている。
メインRAMは64Kiバイト以上が標準となり、拡張なしでMSX-DOSが稼働するようになった。
V9938搭載に伴いVRAMも大幅に容量が増え、64Kiバイトまたは128Kiバイトの選択となった。これによりメインメモリーよりもVRAMの方が多いという、不思議な現象も発生した。
ただ、メインRAMはBASICからは依然32Kiバイトしか使えないので、利用できないページ0とページ1の32KiバイトのRAMをメモリーディスクとして利用する機能が付いた。CALL MEMINI、CALL MFILES、CALL MKILL、CALL MNAMEというCALL拡張命令で制御し、メモリーディスクのデバイス名はMEM:である。
MSX2普及機以降ではCPUやPSGなどの主要部品はMSX-Engineと呼ばれるLSIにカスタム化された。
また普及機以降ではVRAMも128Kiバイト搭載が標準となったが、メインRAMよりも多かったため、プログラムによってはメインRAMに治まりきらないデータを格納するバッファーメモリーとしても使われていたようだ。
MSXの後継なので、MSX2である。シンプルな命名であるといえよう。
ちなみに当初案では、Super MSX、略してSMSXとする計画だったが、語呂が卑猥であることから没となった。
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