L4

読み:エルフォー
外語:L4 英語
品詞:商品名

コンパクトに設計されたマイクロカーネルのシリーズ名。L3の後継として登場した。

目次

L4は、UNIX風のオペレーティングシステム(OS)を実装するために使用されるマイクロカーネルであり、OSのベースとなるサービスを提供する。

Machなど、L4より以前のマイクロカーネルに対しパフォーマンスの向上が目指されており、ドイツのコンピューター科学者Jochen Liedtkeにより最初のカーネルL4が開発された。このため従来のものは第一世代マイクロカーネル、L4は第二世代マイクロカーネルと呼ばれている。

L4では、徹底的なマイクロ化を進める一方、高速なメッセージ通信を実装することでパフォーマンスも追求した。これ以降、L4は広く普及することとなった。

種類

  • L4
  • L4Ka::Hazelnut
  • L4/Fiasco
  • L4Ka::Pistachio
  • NICTA::Pistachio-embedded

沿革

L4

L3の後継としてJochen Liedtkeが作成した最初のカーネル。

全てアセンブリ言語で書かれていた。

L4Ka::Hazelnut

C++で書かれた、IA-32およびARMアーキテクチャ用のカーネル。

Liedtkeから引き継いだカールスルーエ大学により開発された。L4KaのKaはKarlsruheのことと思われる。

L4/Fiasco

ドレスデン工科大学のグループTUD:OSで開発された。C++で書かれている。

L4Ka::Pistachio

これ以降は、CPUアーキテクチャーからの独立性が目指されている。

L4 APIとするAPIが規定されている。

カールスルーエ大学のグループが完全に新規開発した実装が、2条項BSDライセンスでリリースされた。

NICTA::Pistachio-embedded

L4Ka::Pistachioから分岐し、オーストラリアの国立研究機関NICTAにより開発されたカーネル。

L4-embedded仕様が定義され、L4-embedded APIに準拠した最初のカーネルとして登場した。

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