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電子計算機の五大装置の一つ記憶装置のうち、主たるもの。通常はメモリーがこれにあたり、メインメモリーとも呼ばれる。
パーソナルコンピューターなどの場合、プログラムやデータは動作を開始するまでは外部記憶装置(ディスクなど)上に記録されており、動作時にはこれが主記憶装置に読み込まれ展開される。
そして、中央処理装置(CPU)はこの主記憶装置上のプログラムコードを逐次読み取って解釈し、指定された命令によってさらに主記憶装置上に展開されたデータに対して処理をする。これが基本的な動作原理である。
マイクロプロセッサーが搭載された電子機器などは、ROM上にプログラムが格納されており、これはCPUに直接読み込まれて実行される。
このようなプログラムはファームウェアとも呼ばれる。
一般に主記憶装置の容量は多いほどいいが、利用するCPUやチップセットの仕様によるハードウェアに起因する限界や、オペレーティングシステム(OS)のメモリー管理機構などのソフトウェア的な制約が存在し、実際に利用可能な主記憶容量の上限は制限される。
また、仮想記憶機能を持ったOSを利用した場合には、外部の補助記憶装置をあたかも主記憶装置の一部であるかのように用いることで実装された主記憶装置の容量を見かけ上増やすことができる。
一般的な電子計算機にはメインメモリー以外にも画面表示データを配置するためのビデオメモリー(VRAM)など複数のメモリーが搭載されており、これらは主記憶装置とは区別される。
ただし、チップセットやOSなどの機能によっては、これらを共通のメモリーの中から配分して割り当て、共用可能にしているものもある。
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