20Mバイトの壁

読み:にじゅうメガバイトのかべ
外語:20MB wall 英語
品詞:名詞

FAT12環境にある

目次

FAT12では、実用的な最大容量が20Miバイト程度までという制限がある。これが20Mバイトの壁である。

正確にはメガではなくメビ、つまり「20Miバイトの壁」と呼ぶべきだが、当時はまだMi(メビ)という単位がなく、このように「20Mバイトの壁」と呼ばれていた。

壁の技術的内容

かつてのPC-9800シリーズ用のSASIハードディスクドライブでは1024バイト単位でセクター管理し、12ビットFATでフォーマットをしていた。

標準フォーマットではクラスター長8Kiバイトで最大容量は20Miバイトであった。

拡張フォーマットではクラスター長16Kiバイトで最大容量は40Miバイトとなったが、クラスター長16Kiバイトは非常に効率が悪く、実用的ではなかった。

またPC/AT互換機のように512バイトセクター環境の場合は、最大でも32Miバイトが限度となる。

壁の突破

この壁は、FAT16の導入によって解決された。FAT16は、MS-DOS 3.0以降で対応している。

用語の所属

関連する用語
FAT12

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club