Pentium Ⅲ

読み:ペンティアムスリー
外語:Pentium III 英語
品詞:商品名

Intelの開発したIA-32プロセッサーで、Pentium Ⅱの後継製品。第六世代に属する。

目次

機能等

正式な発表まではKNIと呼ばれていた新しいMMX機能、ストリーミングSIMD拡張命令(SSE)が搭載されている。

FSBが100MHzと133MHzに対応しており、下は450MHzから上は1GHz以上まで幅広く対応しているのも特徴。このプロセッサーで、Intel純正のx86 CPUとしては初めて初の1GHz突破を果たした。

シリアル番号

以前より、CPUID命令などを使うことでプロセッサーの種類や改訂数などがソフトウェアから識別できるようになっていたが、Pentium Ⅲからは更にCPU個々に96ビットの一意なシリアル番号を附番し、この番号をソフトウェアから参照することでマシン個々の判別をも可能とした。

電子商取引や電子メールなどのセキュリティ機能関連への応用が期待される。逆にプライバシーが外部に漏れる恐れもあるため、ユーザーはシリアル番号利用のON/OFFが可能で、また出荷時設定はOFFとなっている。

形状

この製品も前のPentium Ⅱと同様、基本的にはマイクロプロセッサーチップ単体ではなく、パイプラインバーストSRAM(PB-SRAM)を使った統合型ノンブロッキング・2次キャッシュ512Kiバイトと共にドータボードに搭載され、カートリッジとして供給される。

但し、FC-PGA(通称Socket 370)版もあり、これはマザーボードに256Kiバイトのアドバンスト・トランスファー・キャッシュを用意する事で2次キャッシュに対応する。

カートリッジのコネクターはPentium Ⅱと同じく二段で計242端子のSlot 1であり、マザーボードが対応していればPentium Ⅱと交換することも可能。

Pentium Ⅲ 550EMHz
Pentium Ⅲ 550EMHz

仕様表

項目特徴
マイクロアーキテクチャーP6マイクロアーキテクチャ
コアのクロック周波数450MHz〜1.2GHz
FSBクロック100/133MHz
最大バス帯域幅 
1次命令キャッシュ16Kiバイト
1次データキャッシュ16Kiバイト
2次キャッシュ512Kiバイト/256Kiバイト
製造プロセスルール0.25µm(Katmai)、0.18µm(Coppermine)、0.13µm(Tualatin)
ダイサイズ 
集積トランジスタ数950万
動作電圧 

主な対応機能に、次のようなものがある。

プロセッサーコア

性能

iCOMP Index 3.0等が公表されている製品は次のとおり。500/600MHzの2製品のみKatmai、600E MHz以下はCoppermine。

  • 550MHz(100×5.5) ‐ 1780
  • 600MHz(100×6.0) ‐ 1930
  • 600E MHz(100×6.0) ‐ 2110
  • 650 MHz(100×6.5) ‐ 2270
  • 700 MHz(100×7.0) ‐ 2420
  • 750 MHz(100×7.5) ‐ 2540
  • 800 MHz(100×7.5) ‐ 2690 (SPECint*2000=386、SPECfp*2000=286)
  • 866 MHz(133×6.5) ‐ 2890 (SPECint*2000=407、SPECfp*2000=297)
  • 933 MHz(133×7.0) ‐ 3100 (SPECint*2000=429、SPECfp*2000=309)
  • 1000B MHz(133×7.5) ‐ 3280 (SPECint*2000=448、SPECfp*2000=318)

プラットフォーム

チップセット

後継は、Pentium 4である。

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