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かみのけ座方向に見られる棒渦巻銀河であり、低電離中心核輝線領域(ライナー)である活動銀河核である。
地球からの距離は約6300万光年である。これはケフェイド変光星を用いて距離が測定された。
M91は貧血銀河(anemic galaxy)であり、渦巻銀河でありながらガス含有量が少なく、他の銀河と比較して星生成活動も少ない。
M91としては1781年3月18日(安永10年2月24日)の夜にメシエが発見し、メシエカタログに記載した。しかしその座標が誤っており実際の天体との照合ができず、メシエカタログ中で長く存在が確認できていない天体の一つだった。
ハーシェルも1784(天明4)年4月8日にこの銀河を別に発見し、これがNGC 4548としてカタログに記載された。
1969(昭和44)年、アメリカのアマチュア天文家ウィリアム・C・ウィリアムズは失われたM91を同定するべく、近くに見える銀河M89基準で赤経・赤緯を求め、M91がNGC 4548であると見いだした。メシエは、M91の位置をM58を基準に算出したが、実際にはM58ではなくM89が基準になっていたという。以降徐々にこの説が受け入れられ、21世紀現在はM91とNGC 4571は同一視されている。なおそれ以前は、NGC 4571などがM91であるとする説もあった。
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