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宇宙開発事業団(NASDA; 現在のJAXAの前身)により開発された環境観測技術衛星。
太陽同期準回帰軌道(SSO)、高度802.9kmで、地球に発生する様々な環境変化の実態把握や原因究明のための観測を実施した、ADEOS(みどり)の後継機である。
当初はH-Ⅱロケット7号機で打ち上げの予定だったが、ロケットトラブルで延期されH-ⅡAロケット4号機で打ち上げられた。衛星計画名はADEOS-Ⅱで、打ち上げ成功後、「みどりⅡ」と命名されている。
みどりⅡは、高性能マイクロ波放射計(AMSR)により昼夜問わず水に関する物理量観測を行ない、グローバルイメージャ(GLI)で陸海域と雲の観測を行なう。
これに加えて、改良型大気周縁赤外分光計-Ⅱ(ILAS-Ⅱ)、データ収集システム(DCS)、アメリカNASAの開発した海上風観測装置(Seawinds)、フランス国立宇宙研究センター(CNES)が開発した地表反射光観測装置(POLDER)の各センサーを用いて、水・エネルギー・炭素の循環に必要なデータを取得し、この情報をもとにグローバルな環境変動のメカニズムの把握など、世界的な気候変動研究に貢献することが期待された。
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