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セイヨウアブラナの種子を圧搾等して搾りとられる植物油脂のこと。なたね油、コルザオイル。
以下のセイヨウアブラナ由来の食用油がCodex Standard for Named Vegetable Oils (CODEX STAN 210-1999)で規定されている。
占める主な脂肪酸は、エルカ酸(C22:1、2.0%以下-60.0%)、オレイン酸(C18:1、8.0-60.0%)、リノール酸(C18:2、11.0-23.0%)、リノレン酸(C18:3、5.0-13.0%)であるが、この他に、アラキジン酸(C20:0、ND-3.0%)、ベヘン酸(C22:0、ND-2.0%)、リグノセリン酸(C24:0、ND-2.0%)などを含む。また、近年はエルカ酸を含まない製品が多い。
低エルカ酸の場合は、占める主な脂肪酸は、オレイン酸(C18:1、51.0-70.0%)、リノール酸(C18:2、15.0-30.0%)、リノレン酸(C18:3、5.0-14.0%). エルカ酸(C22:1、ND-2.0%)、アラキジン酸(C20:0、0.2-1.2%)、ベヘン酸(C22:0、ND-0.6%)、リグノセリン酸(C24:0、ND-0.3%)は少ない。
菜種油の一種に「キャノーラ油」というものがあるが、これは有害と考えられたエルカ酸などを含まないキャノーラ品種から作られた菜種油をいう。つまり菜種油とキャノーラ油は同義ではない。
キャノーラ品種はカナダで開発された品種で、欧米で「キャノーラ油」と言った場合はこのキャノーラ品種から作られた菜種油をいう。
日本ではそうではなく、キャノーラ品種ではない国産のナタネが使われている。ただ、同様にエルカ酸を含まない品種であるため、品質面ではキャノーラ油と大差はない。
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