膀胱機能(蓄尿機能、排尿機能)を調べるための精密検査で、ウロダイナミクス検査(尿流動態検査)の一つ。
排尿に何らかの異常のある場合(遺尿症、頻尿、尿閉等)で、精密検査が必要な場合に行なわれる検査である。
膀胱内に生理食塩水(清潔な食塩水)を注入しながら膀胱内の圧力を測定し、膀胱機能を確認する。
検査に要する時間は1時間半程度である。
膀胱容量と膀胱内圧を測定する。
膀胱内に注水しながら連続的に膀胱内圧を測定し、これを膀胱内圧曲線として記録する。そして、膀胱内圧曲線と、本人の尿意などとの関係を調べ、膀胱神経あるいは膀胱自体に異常がないかを調査する。
また腹圧性尿失禁が疑われる場合は、膀胱内を充満させた状態で咳やいきみなどを行ない、腹圧上昇に伴う尿失禁が誘発させ、この時の膀胱内圧なども確認する。
また検査では、直腸内圧測定を同時に実施し、尿を出すための膀胱の力(排尿筋圧)を膀胱内圧−直腸内圧で求める。
実際に検査をする場合、せっかくなので「尿流量測定」(UFM)をまず実施してから、膀胱内圧測定に取りかかることが多いようである。
他の検査と並行する場合は順序や方法が変わることもあるが、概ね次のような方法で行なわれる。
腹圧性尿失禁の診断をする場合、先の膀胱内圧測定では直腸内圧を測らず、膀胱内圧のみを計測することが多く、腹圧性尿失禁の診断の際に初めて肛門から直腸内圧を計測するための管を挿入する。
膀胱内圧測定では、尿意は次のように分類される。FDVとMDV以外には、広く使われる和名はなさそうである。
尿意の程度は患者が医師に伝える。
内圧計測と共に、最大膀胱容量や、過活動膀胱(不随意収縮)症状の有無などを測定する。
最大尿意を訴えた時点で、なお膀胱内圧が低く保たれている場合、更に注水を続け、不随意収縮が発生するかどうかも測定する。
膀胱からゆっくりとカテーテルを引き抜くことで、尿道の圧力を測定することもできる。これを尿道内圧測定という。
尿道の圧力を測定することで尿道を閉める力を測定し、失禁の原因が腹圧性尿失禁であるかどうか、あるいは(男性の場合)前立腺肥大症が無いかなどを判断することができる。
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