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原因はまだ未解明である。
膀胱が不随意に収縮してしまうことで尿意切迫感をもたらすのが主たる病態で、どのような病態までを過活動膀胱(OAB)と呼ぶかが泌尿器科医間で合意が取られていない状況ではあるが、いずれにせよ病因は明らかになっていない。
大きく、脳と膀胱(尿道)を結ぶ神経に何らかの問題が生じる「神経因性」と、膀胱や尿道そのものに何らかの問題が生じる「非神経因性」とに分けられている。
薬物療法では効果が不十分、あるいは口渇や便秘などの副作用のため使用の継続が難しい場合、特に難治性の過活動膀胱では、この療法が使われる。
手術方法は、膀胱内に膀胱鏡を入れ、細い針を用いて膀胱の筋肉にボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)を注射する。麻酔が必要で、局所麻酔から全身麻酔まで、必要に応じて選択される。
ボツリヌストキシンは、神経末端からアセチルコリンの放出を阻害することで筋肉を動かなくし、筋弛緩作用を示す猛毒だが、まぶたや顔の筋肉の痙攣治療などにも実績がある。
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