定期的に電磁波(パルス)を放射する天体。
短時間の信号(パルス)を出し続ける天体であるため、語尾をerとしてパルサーと呼ばれる。
電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、γ線といった各種の電磁波がパルス状に観測される天体をいう。
周期は約10秒(12cBeat)以下で、典型的なパルサーは0.1秒(0.1cBeat)〜1秒(1cBeat)間隔で規則正しく電磁波を放射している。
典型的な中性子星の表面磁場は0.1〜10億テスラ(地球の1000億〜10兆倍)あり、中性子星の磁軸方向に電磁波が放射されている。この中性子星が回転軸が磁軸から大きく傾いて高速回転している場合、磁場から出る電磁波が地球から見て高速に見え隠れする規則的なパルスとなる。
パルサーの多くは中性子星である。
特に短周期のパルサーは中性子星である可能性が高い。これは、回転周期の短い星は小型である必要があり、特に周期が1秒以下の場合は中性子星程度に小型であることが必要となる。
高密度星には他に白色矮星などもあるが、白色矮星は高速回転できないため、短周期のパルサーになることができない。
初めて発見されたパルサーは「PSR B1919+21」で、1.3373秒周期の非常に正確なパルスを放射していた。
Bというのは、現在の元期であるJ2000.0の前に使われていた元期B1950.0に基づく座標であるためで、J2000.0で現在風に表現すると「PSR J1921+2153」となる。
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