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JR東日本が運用している交直流一般形電車。2005(平成17)年運転開始。
つくばエクスプレスへの対抗と、老朽化した401系、403系、415系0番台の更新を目的として製造された。
従来の常磐線中距離電車は一般に415系を中心に運用されていた。交流電化区間と直流電化区間との相互直通が必要なため、製造費が高いこれらの車両は他の路線区と比較して更新が遅れていた。そのため最高速度が遅い、加速度が遅いなど車両運用上の問題を抱えることが多かった。その昔、常磐線中距離電車がラッシュ時間帯に三河島駅と南千住駅を通過していたのも加速度が遅いので快速のダイヤに乗れないという理由からであった。
しかし、つくばエクスプレスが2005(平成17)年に開業を迎えるに当たって、古い車両、低い加速度では顧客を一気に奪われてしまう懸念が強まった。そのため、JR東日本も重い腰を上げて新型車両を投入することになったのである。
つくばエクスプレスが130km/h(312km/hBeat)運転を開始するという触れ込みであったので、E531系でもそれと同等の速度が出せるようになっている。常磐線では元々スーパーひたち、フレッシュひたちでの高速運転実績があるわけで、そのことに特に問題はなかったようである。そして、この速度の速さを活かし、常磐線に特別快速列車が運行されるようになったのは大きな進化である。
車体や制御装置は先に登場していたE501系、E231系を踏襲しつつも様々な改良が行なわれている。E231系と比較すると、高速運転に対応するために140kWの大出力モーターの搭載や、台車へのヨーダンパの標準装備、歯車比の変更などがある。
二階建てグリーン車もE231系と同じように用意され(サービス開始は2007(平成19)年)、顧客サービスの向上に貢献した。これは交直両用電車としては初めての二階建て車両ということになる。
しかしこのグリーン車は車内宴会にお墨付きを与えただけという話もある。
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