コミックマーケット85

参加者数は、1日目18万人、2日目16万人、3日目18万人、合計52万人と公式発表された。

過去数回と比較して人数がかなり減ったが、今回は会場側の計数方法が変更され、以前よりも低めに数字が算出されるようになったためという。そして、準備会が経験上出した数字と、会場側が数えた数字とが一致したため、準備会はこれを正式採用したという。

3日間好天に恵まれた。

夜間は氷点下となる寒いコミックマーケットであった。

前回の夏は、救護室も戦場の様相であったが、今回は平穏で、1日20〜30人程度であったとされる。

ちょうど1年前の夏コミ(C83より問題化していた黒子のバスケの脅迫について、今回の開催2週間前に容疑者が逮捕された。

このため今回は、久々に平穏無事に開催された。

コミックマーケット準備会としては、模倣犯を出さないために、過去に手榴弾を投げ込むとした犯人に対して損害賠償請求をしたのと同様、この犯人にも損害賠償請求をする意向という。

艦隊これくしょんが始まったのは前回夏コミの直前であったが、さすがに夏コミでは殆ど同人誌が準備できなかった。

満を持した今回が、艦これとして、初のコミケ参戦である。

コスプレも、男女ともに艦これの艦娘に扮する人が多かった。コスプレ人口自体は大きく変わっていないようで、特に女性の東方→艦これへの変更が多かったようである。

結果として東方のコスプレは男性のみが残り、東方コスプレは女装が目立っていた。

商業誌編集者が逮捕されたことを受けて、この年の秋以降、修正については大きく変化してきていた。

コミケでも、逮捕者を出さないように、チェックが厳しくなっていたという。

しかし、わいせつ図画頒布の罪で逮捕されるのは作成し頒布した当人であって、コミケット準備会ではない。そのため準備会も、コミケでの逮捕者を出さないようにと気を遣ったとするが、それによって表現の自由に対する規制が強まったと判断され、その不満の矛先が準備会に向いて八つ当たりされたことも事実である。

ただ、噂ほどは販売停止カード(黄紙)は出てはいなかった。むしろ、遅刻やダミーサークルなどの青紙がやたらと目立っていた状況である。