サモア独立国

読み:サモアどくりつこく
外語:Independent State of Samoa 英語
品詞:国

太平洋の中央を走る国際日付変更線の近くに位置する島国。サモアの島、常夏だよ〜♪

目次

基礎情報

一般情報

  • 地域: オセアニア南部
  • 面積: 2,840km²(鳥取県よりやや小さい)
  • 人口: 18万人(2009(平成21)年、世界銀行)
  • 首都: アピア(ウポル島)
  • 民族: サモア人(ポリネシア系)90%
  • 言語: サモア語、英語(共に公用語)
  • 宗教: キリスト教(100%) (カトリック、メソジスト、モルモン教など)
  • 独立日: 1962(昭和37)年1月1日
  • 国祭日: 6月1日 (独立記念日)
  • 時間帯: UTC+13時間(夏時間あり) (日本との時差は+4時間)
  • 国旗: レッド・エンサイン (左上のカントンは青地に白で南十字星)
  • 国歌: The Banner of Freedom(自由の旗)

通信

電気

政情、内政

  • 政体: 立憲君主制
  • 元首: トゥイアトゥア・トゥプア・タマセセ・エフィ(His Highness Tuiatua Tupua Tamasese Efi)殿下 (任期2012(平成24)年6月まで)
  • 議会: 一院制、議員数49名、任期5年
  • 政府:
    • 首相: トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ (TuilaepaSailele Malielegaoi) (1998(平成10)年11月就任)
    • 外相: 首相が兼任
  • 内政:
    • 元首は議会での選任制で任期5年間だが、特別な理由が無い限りはそのまま再任され続ける。4人の大首長の中から選ばれる。
    • 議会のうち47名は首長から、2名は移民の中から選ばれる。
    • 民主主義的な体裁を取ってはいるが、現実にはそのようなことはない。

外交、防衛

  • 外交: ニュージーランド、オーストラリアと親密な関係にある
  • 軍事力: 軍隊は持たず、有事の際にはニュージーランドが支援する条約を結んでいる

経済

  • 主要産業: 農業、沿岸漁業
  • GNI
    • 総: 5.1億米ドル(2009(平成21)年、世界銀行)
    • 一人あたり: 2,840米ドル(2009(平成21)年、世界銀行)
    • 通貨: タラ(WST)

略史

ヨーロッパ船に発見された後、19世紀には捕鯨船補給港として繁栄した。

その後、ドイツが西サモア(これが現在のサモア独立国)、アメリカが東サモア(現在の米領サモア)を占領した。

東サモアはいまもアメリカに占領されたままだが、西サモアは独立、その後国号を現在のサモア独立国とした。

沿革

  • 1899(明治32)年: ドイツが西サモア、アメリカが東サモアを占領
  • 1962(昭和37)年1月1日: 独立
  • 1997(平成9)年: 国号を「西サモア」から「サモア独立国」に変更
  • 2009(平成21)年9月7日: 車の通行を、日本と同じ左側通行に変更
  • 2011(平成23)年12月29日: 時間帯をUTC-11からUTC+13に変更 (29日の翌日が31日となった)

生活習慣

サモアは「常夏」すなわち「年間を通じて夏」であるので、薄着。

サモア人の主食は、タロイモやタムイモなど芋と、バナナ、ブレッドフルーツ(パンの実)で、これらは年中豊富にある。芋は、蒸し焼きにしたり、ココナツクリームなどと煮込んで食べるのが主流。

チップの習慣はない。

交通は、車が左、人は右である。日本と同様。

それまでは車は右側通行だったが、2009(平成21)年9月7日に左側通行に変更された。

時差変更

サモアは現在、国際日付変更線を島の東に設定している。つまり、サモアは国際日付変更線の西側に位置する。

しかしその前は、国際日付変更線の東側にあり、UTC−11つまり標準時から11時間遅れる、地球上で最も遅く日没を迎える国の一つとなっていた。2011(平成23)年5月10日、サモア政府は2011(平成23)年12月29日に時間帯の変更を発表、その後、予定通り時間帯を国際日付変更線の西側に変更した。変更後はUTC+13となり(時間は変わらず、日が1日早くなる)、今度は地球上で最も日の出が早い国の一つとなった。

変更理由は、主要な貿易相手国であるオーストラリアやニュージーランドとは現在21〜24時間(つまりほぼ1日)もの時差があり週2営業日を無駄にすることになっているため、この改善が目的としている。変更すると、これらの国の時刻に近くなる。ニュージーランドのオークランドとはサマータイムだと24時間の時差があるが、飛行機で3時間程度の距離なので、朝NZを飛び立った飛行機が前日昼にサモアに付く、という楽しい経験ができた。トンガとは常に24時間の時差であった。

そもそも、サモアが時間帯を国際日付変更線の東側にする決定をしたのは、この約120年前。当時は欧米諸国との貿易が盛んだった。一世紀以上を経て、国の事情が変わってきたということであろう。

アクセス方法

旅券と査証

入国に際して、次のものが必要である。

  • 残存期間が入国時6ヶ月+滞在日数以上の旅券
  • 出国用航空券

日本国籍で、短期(60日以内)であれば、商用、観光を問わず査証は不要。

空路

日本からの直行便は無い。

オーストラリア、ニュージーランド、フィジーなどを経由するのが一般的。

関連するリンク
外務省 サモア独立国
用語の所属
オセアニア

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