トンガ王国

読み:トンガ・おうこく
外語:Kingdom of Tonga 英語 , Tong/o エスペラント
品詞:国

オセアニア、ポリネシアの島国。

目次

基礎情報

一般情報

  • 地域: オセアニア
  • 面積: 720km²(対馬とほぼ同じ)
  • 人口: 10万人 (2008(平成20)年、世界銀行)
  • 首都: ヌクアロファ(トンガタプ島)
  • 人種: ポリネシア系(98%)、ミクロネシア系
  • 言語: トンガ語(公用語、日用語)、イギリス英語(公用語)
  • 宗教: キリスト教
  • 独立日: 1970(昭和45)年6月4日 (イギリスより)
  • 国祭日: 6月4日(開放記念日)
  • 時間帯: UTC+13時間(日本+4時間)
  • 国旗: 赤地の左上にカントンで赤十字
  • 国歌: Koe Fasi Oe Tu'i Oe Otu Tonga

通信

トンガ国内の電話番号は5桁である。

トンガ国内の国際電話識別番号は「00」である。

政情、内政

  • 政体: 立憲君主国
  • 元首: 王
    • 国王: ジョージ・トゥポウ5世(George Tupou Ⅴ) (2006(平成18)年就任、世襲)
  • 議会: 一院制
  • 政府
    • 首相: フェレティ・セベレ(Feleti Sevele) (外務防衛大臣と兼任)
  • 内政: 立憲君主制を採用しているが、実質的に専政君主制

外交、防衛

  • 外交: 英連邦諸国と緊密な関係を維持
  • 軍事力
    • 予算: 国家予算の4.5%
    • 兵役: 志願制?
    • 兵力: 数百名

経済

  • 主要産業: 農業(コプラ、やし油、かぼちゃ)、漁業
  • GNI
    • 総: 2.7億米ドル(2008(平成20)年世界銀行)
    • 一人あたり: 2,560米ドル(2008(平成20)年世界銀行)
  • 通貨: パ・アンガ

国旗

トンガ王国 国旗
トンガ王国 国旗

赤地の左上にカントンで赤十字。

全体の赤は聖なるキリストの血を表わし、カントンの白背景は純潔を、赤十字はキリスト教国であることを表わす。

国旗の縦横比は、独自の制定は2∶1、国連方式は3∶2である。

沿革

  • 1616(元和2)年: オランダ人が発見
  • 1845(弘化2)年: キリスト教徒のトゥポウ一世がトンガを統一
  • 1875(明治8)年: 立憲君主国を宣言、ジョージ・トゥポウ一世が即位
  • 1900(明治33)年: 英国の保護領となる
  • 1970(昭和45)年6月4日: 英国より独立
  • 1998(平成10)年11月2日: 支那と国交を樹立、台湾と断交

歴史

王制が築かれて以降、現在も維持されている数少ない国で、過去一度も植民地にならなかった。

トンガの人々の起源は、台湾からフィリピンあたりの民族と見られ、船によって島に至ったと考えられている。

主要な島

トンガは約170のサンゴ礁や火山島からなる。

  • トンガタプ島 ‐ 首都ヌクアロファがある国内最大の島

産業等

日本へのカボチャの輸出が主な産業。

近年はニュージーランドやメキシコに押されてかなり低調となってはいるが、代わりになる産業は無いようである。

1997(平成9)年より、希望する.toドメインのオンライン受け付けをWeb上で開始した。が、実は.toドメインを管理するサーバーは実際にはトンガ国内には無く、米国カリフォルニア州サンフランシスコのトンガ大使館に設置されている。

生活習慣

服装はカジュアルな洋服が主である。敬虔なキリスト教国なので、海辺以外で水着では顰蹙を買う。男性でも、ビーチやヨットなどの上以外で上半身裸でいると罰せられる。

なお、トンガ人の正装は男性もスカート。

チップの習慣はない。

官庁や銀行は土日休み。一般の商店も日曜は殆どが休みである。

状況

  • 住民の多くは敬虔なキリスト教信者で、日曜の朝は皆教会に出掛ける。そのため、支那からの移民の店以外は休み。空港すら休み。
  • 刑務所も日曜日休み。受刑者は土曜日に家に帰り、月曜日に刑務所に戻ってくる(現在でもそうなのかは分からないが、少なくとも近年まではそうだったらしい)。それで問題が起こらないくらい治安が良い(サモアも同じシステムを取っていた。現在は不明)。もっとも、小さな島なので戻らなくても島内にいればすぐ見つかるし、島から出るのはそれこそ命がけである。
  • 教会の数は極めて多い。小さな村でも最低4箇所はあるらしい。
  • 国唯一の大学として、南太平洋大学(South Pacific University、本部はFiji)の1学部が設置されている。授業のほとんどは衛星回線を使ったTV。

食文化

伝統的な食

トンガでの主食は芋類(タロイモ、ヤムイモ、薩摩芋など)。ココナツミルクで茹でて食べる。

昔は、この他に、パンの実やココヤシ、魚介類などが広く食べられていた。また、犬食文化がある。

現在

現在は食の西洋化も進んでおり、パン、コンビーフ、羊の脂身などが食べられている。

羊の「脂身」などはニュージーランド産が格安で入手できるとあり、安くて高カロリーな人気の食材となっているが、このためトンガには肥満者や糖尿病患者が多い。そもそも、かつての国王、タウファアハウ・トゥポウ四世国王陛下は世界最重量の君主(当時の体重は200kg以上)としてギネスブックに登録されていた。

牛乳(粉乳)も安価なほか、支那人が中華料理店を開いており、中華料理もかなり広く食べられている模様である。

トンガではカボチャを食べる習慣はなかったが、日本で需要が高まるが栽培が難しい冬季にカボチャが収穫できるため、日本から持ち込まれた。その後カボチャは対日輸出産物の柱となるが、他の輸出品が殆どないため、トンガ政府は新たな産物選びをしているとされる。

水道

水道の水の飲用は問題ないが、煮沸した方が無難である。

ミネラルウォーターを飲用するのが更に無難である。

治安など

治安は良好。

近年は王政への批判が高まりはじめ、デモなどが頻発している。これは、誰かが後ろから糸を引いているといううわさもある。

時差

UTC+13が採用されている。サマータイム(夏時間)は無い。

日本との時差は4時間である。

ヌクアロファは首都としては世界で一番早く新しい日が始まる街として有名。なお、飛行機で1、2時間のところにあるサモア(直通便はなくなったようである)はUTC−11でちょうど1日の時差。

日本との関係

親日国の一つである。

首都ヌクアロファと空港を結ぶ道路は日本の援助で作られた。

首都ヌクアロファの繁華街
首都ヌクアロファの繁華街

クック船長上陸の地
クック船長上陸の地

Ha'amonga 'a Maui トンガで一番有名な遺跡
Ha'amonga 'a Maui トンガで一番有名な遺跡

以下は著している時点での情報であるが、予告無く変更される可能性があるため、最新の情報は別途確認すること。

旅券と査証

日本国籍者は、入国に際して、次のものが必要である。

  • 残存期間が入国時6ヶ月以上の旅券
  • 査証 (観光目的での滞在では不要)

査証は短期の旅行では不要。出国用航空券なども特に求められていない。

空路

日本からの直行便はない。

ナンディー(フィジー)、オークランド(ニュージーランド)から乗り継ぐのが一般的。

有名なエロマンガ島から東へ約1,500kmの位置に存在。

  • ポリネシア
    • キリバス共和国
    • サモア独立国
    • ツバル
    • ニュージーランド
  • オーストラリア
関連するリンク
外務省 トンガ王国
用語の所属
オセアニア
関連する用語
キリスト教
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