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防水加工されたシーツ(敷布)のこと。布団やベッドに敷いて使うもので、「おねしょシーツ」とも。
登場当初は品質のよいもの(代わりに少し値が張る)が多かったが、最近は店頭販売品も安かろう悪かろう製品が増え、通販で探すのが最も効率が良いという状況である。これを著している現在、シングルサイズで安物は1000円台、良質なものは送料込みで3000円弱程度が相場のようである。
良質なものは、表地は一般的な吸湿シーツと同様にパイル地(添毛織物)などの軟らかい素材で出来ており、綿などの吸水体が尿を吸水するものもある。安物はただ布が張ってあるだけで吸水性は皆無であるため、おねしょをした場合は尿が流れてしまう。
裏地はポリエステルやポリエチレン、ポリウレタンなどで作られており、水分を通さないようになっている。この裏地の品質も製品価格に比例しており、良質なものは通気性がありながら尿を通さない構造で夏でも蒸れにくくかつ洗濯後も乾きやすくなっているが、安物は裏地が薄く、尿こそ通さないものの実際におねしょをするとその臭いが通過してしまい布団に臭いが移ってしまうなどの問題がある。こういった安物を掴まされてしまった場合、布団の上にバスタオルを敷き、その上に防水シーツを被せるなどすると布団への臭い移りは避けられるが洗濯物が増えるので面倒である。
サイズはベビー、ジュニア、シングル、ダブルなど、様々な大きさのものが売られている。
表地も、無地からディズニーキャラの描かれた柄物まで様々がある。
水分を通さない裏地で尿を食い止め、布団に通さない。これが最大の目的であり機能である。そして、製品によっては表地の綿で尿が流れたり広がったりしにくいようにしている。
たとえば、単にビニールなどを布くだけでは液体である尿は周囲に流れてしまう。そこで昔ならビニールシートの上にバスタオルなどを敷いたりしていたが、これは決して寝心地が良いものではない。これと同等以上の機能を持たせているのが、現在の防水シーツ、通称「おねしょシーツ」である。この発明は、子供および介護老人などのQuality Of Life向上に大きく貢献しているようである。
紙おむつ等とは違い、吸収体は綿などであるので、押せば染み込んだ尿がにじみ出て来る。またおむつと違って吸水に限界があるので、尿の量が多い場合、パジャマを伝って背中や肩の方まで流れて来ることがあるので注意が必要である。また洗濯のために布団から取り外した後も、持ち方に注意をしないと吸い込んだ尿が流れ出てくるので注意が必要である。
おねしょパンツなどと併用することもある。
肌触りについては価格相応である。
これを著している現在市販されている製品の場合、良質なものは肌ざわり良く作られており、その上で寝ても違和感が無いようになっている。安物製品の肌触りはそれなりである。
登場初期の製品は裏地がビニール製だったりし、とても寝心地の良いものではなかった。需要に応じ研究も進んだ結果、ごわごわしない生地の製品、蒸れにくい生地の製品なども多く販売されていて、各社も、それを売りにもしているようである。
尿を食い止めるというその効果は劇的であるが唯一にして最大の問題があり、それはその特性上、通気性が殆ど無いということである。
裏地は一般に防水フィルムである。良質な製品はフィルムではなく通気性がありながら尿を通さない素材が使用されているためある程度の通気は期待できるが、安価なものは単なるフィルムなので布団との通気がなく、暑苦しさがある。冬は暖かいので便利なようだが、夏にはかなり辛いようだ。
布団に付けて、その上で寝るのが一番シンプルである。
あるいは敷布団の上に防水シーツを付け、その上に更に普通のシーツを付ければ防水シーツを目立たなくすることもできる。柔らかな防水シーツ製品の上にタオル地シーツでもかければ、目立たず寝心地も悪くないので、子供も嫌がることが少なくなると思われる。
頻繁にする場合は洗濯物を減らすため一番上にせざるをえないが、たまにしかしない場合はシーツの下に敷けば防水シーツ自体の洗濯も頻繁にする必要がなくなり、長持ちする。
防水シーツは、その機能により実際におねしょをすると表面は水たまりになる。そこで、その上に簡単に洗濯出来る吸水性ある物(シーツなど)を敷くとシーツも尿を吸ってくれるため全体として吸湿性が高まる効果が期待される。また防水シーツもずれにくくなる。
その製品の使用目的から、当然、洗濯可能なものが一般的である。
手洗いしか出来ないものもあるが、ネットに入れれば洗濯機で洗える製品も少なくない。汚れても、洗って干せば裏地が痛むまでは再利用出来る。洗えば済む話なので、親も子も気分は楽である。
洗濯機で洗う場合、脱水を掛けても完全には水が飛ばないので、無理に長時間回しても無駄である。うまく脱水できず、洗濯機が転倒する事故も発生している。そこで脱水は短時間にするか、あるいは脱水せずにすすぎだけして、干して乾かす。ほぼ脱水されていない洗濯物を干すことになるため、干すときは大量の水が垂れるのでその点は注意が必要である。雨が降っていたとしても部屋干しは難しい。
製品の吸水性という特徴と引き換えに洗濯後に乾きにくいといった難点もある。毎日洗濯が必要な場合は、複数枚を用意し交互に使う方法もある。なお、乾きにくいからといっても、直射日光で干すと熱で防水素材が溶けたり縮んだりして破損することになるので、日陰干しが鉄則である。また、乾燥機を使った場合も同様に熱で破損することになるので、使用してはいけない。
生地にもよるが、漂白剤は生地を傷めることがあるので、あまり推奨されていない。
可能なら蛍光剤が入っていない中性洗剤を使用し、洗剤が残らないように(特に粉末洗剤の場合)すすぎを念入りにする(注水すすぎ機能を使用する)ほうがよい。どうしても臭いが気になる場合は、酸素系漂白剤を薄めて使用する。
柔軟仕上げ剤や柔軟剤入り洗剤は撥水効果をもたらすため、せっかくの吸水力を落とすことになるので使用してはいけない。これは、おむつカバー、おねしょパンツなどでも同様である。
もし間違えて使用してしまった場合、食器用洗剤で良く洗ったあと、通常の洗濯をすると吸水力は戻る。
おねしょをしておらず目立って汚れていない場合は、しばらく洗濯しなくても問題はない。ただ、その場合でも吸湿シーツと同様に汗は吸っている。
そのままにしておくとカビる可能性があるので、たまには洗濯した方がよく、また洗濯ははせずとも時々は日陰干しなどはした方が良い。
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