電子メールの受信に使われる通信プロトコルの一つ。
現在でも現役で使われており、他の関連するプロトコルにIMAPがある。
サイト間のメール転送は通常SMTPによって行なわれる。
SMTPサーバーにスプールされたメールが送信される時、送り先は必ずオンラインでなくてはならないが、ユーザーが常にオンラインである保証がない場合、仲介にPOPサーバーを置き、常にそれをオンラインとしておく。ユーザーは一定時間毎にPOPサーバーのメールを調査し、メールが届いた場合には、それを受信する。このような機能を実現するプロトコルがPOPである。
現在はRFC 1939(STD 53)で規定されているPOP3が標準である。
POP3は、前バージョンのPOP2に、認証機能(APOP)などが追加されている。
このソフトを稼働させて、メールの配信処理を行なう電子計算機のことをPOPサーバーと呼ぶ。
クライアントは110/tcpに接続し、「USER」と「PASS」で認証を受けた後、「STAT」「LIST」「RETR」「DELE」「QUIT」といったコマンドを使用してメールを読み出す。いわばSMTPがプッシュ型、POPがプル型のプロトコルである。
なお、この認証で使われるパスワードはそのまま平文でネットワーク上を流されるため、パスワードを盗まれる危険性がある。そこで、POP3からはパスワードをハッシュ値にして送信するAPOPと呼ばれる機構とコマンドが用意された。
なお、APOPを使用してもメール本文は暗号化されない。
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