インターネット (WWW)

読み:インターネット
外語:internet 英語
品詞:さ変名詞

慣用表現としてのインターネットの一種で、インターネットで提供されるサービスのうち、特にWWWのこと。略してインタネ

目次

20世紀末から21世紀初頭にかけて、日本のマスコミが「インターネット」と呼んだ場合は、高い確率でこの意であった。当時は、それに釣られて、技術者でない者の多くがこの意でインターネットという語を用いた。

この表現方法としてのインターネットには、同じくインターネットを使うサービスである電子メールは含まれなかったらしい。

当時使われていたWinnyなどのサービスも、同様にこの意での「インターネット」では無かったらしい。

WWWはインターネットの一部ではあるが全てではない。WWWがインターネットの全てだと勘違いを招くような表現は勿体ない限りである。しかし時代が進むと、「インターネット」の意味するところは、改善されるどころか更に狭いものに悪化してしまった。

インターネット「する」

語「インターネット」は、実は「さ変動詞」でもあり、「インターネットする」という活用が存在する。

そもそもWWWの意でインターネットという語を使うこと自体誤用であるが、「インターネットする」や「インターネットを見る」といった表現は、誤用中の誤用といえる。

敢えて類似した表現を行なうとするなら、「インターネットを使う」が正しい。

更なる狭義

WWWのシステム全体ではなく、Webサイト内の特定の1ページや、特定のサービス(例えば掲示板など)のことを「インターネット」という人もいる。

この場合、大抵は「このインターネット」や「ここのインターネット」のような表現になるので、概ね区別が付く。

【用例】

ここはひどいインターネットですね!!

このインターネットはすぐに閉鎖すべきです!!

2ちゃんねるなどでは、(分かっている人が、)あえて茶化してこの表現を使う。上はその用例である。

しかし時代が進み、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が一般化してその中でコミュニティが収束してしまう時代になると、この「更なる狭義」がインターネットの意味と化してしまった。

インターネット「を作る」

上の誤用の派生で、Webページを作ることを「インターネットを作る」などという人もいた。

専門家は日々、ネットワークを拡充したり、新たなサービスを作ったりしており、インターネットは日々進化してはいるが、「インターネットを作る」と呼ぶ者はあまりいない。あまりにも大仰な表現であるため、使うのが躊躇われるからである。

この表現はもちろん誤用であるが、専門家視点では夢や浪漫溢れる表現であり、心踊らされるものがある。

ちなみに、既存のインターネットとは別に「作った」学術研究用ネットワークに「Internet2」がある。

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