おとくライン

読み:おとくライン
品詞:商品名

ソフトバンクテレコム(かつての日本テレコム)が提供する直収電話サービス。

目次

2004(平成16)年12月から順次サービス開始。アナログとISDNの双方がサービスされる。

技術

これはドライカッパーを利用し、電話機と電話回線は従来の(NTTの)ものをそのまま使いながら、収容局でソフトバンクテレコムのネットワークに接続するサービスで、NTTのネットワーク回線を経由しない。

このためNTT回線を新規取得するのに必要な施設設置負担金(電話加入権)が不要、NTT基本料も不要、といった特徴がある。電話番号も従来のものがそのまま利用可能(番号ポータビリティ)。

料金プラン

料金プランはまず2プランが提供され、通常料金タイプ(Aプラン)と全国一律料金タイプ(Bプラン)があった。

Aプランは通話料金を通話区分や市外局番単位で割引、Bプランは市外通話料金が全国一律料金となる。

現在では、次のような料金プランがあるようで、一律料金プランについては状況は不明である。

  • 通常料金プラン
  • シンプルプラン

通話料金

通話料金は従量制(通常料金プラン)と定額制(一律料金プラン)が用意されていて、課金は距離と時間帯で規定されている。

例えばサービス開始時現在、同一県内なら、これは時間帯問わず8.925円/3分(税込)だった。また2005(平成17)年6月1日から追加されたシンプルプランでは事務所用は全国一律、住宅用では同一県内で8.2845円/3分(税込)である。

ちなみに当初、AプランはNTTより基本料は安かったもののプッシュ料金は別料金(税込409円)だったため、結局はNTTよりも高額となる罠があった。これも2005(平成17)年6月1日からはプッシュ料金無料に改められている。

NTT回線に直接繋がらないことになるので、NTTの提供するサービスは原則として利用できない。

提供されないサービスがどうしても欠かせない場合は、おとくラインはお得ではなく、不適ということになる。

1xx特番

次の番号は特別に対応しているため、利用可能である。

  • 110(警察)
  • 119(消防・救急)
  • 118(海難事故)
  • 104(番号案内)
  • 115(電報)
  • 117(時報)
  • 177(天気予報)
  • 171(災害伝言ダイヤル)

対して、次のような番号はNTT独自のサービスなので利用出来ず、今後もおそらくは利用できないと考えられる。

  • 100・106(コレクトコール)
  • 108(自動コレクトコール)
  • 114(相手の話中調べ)

0ab0特番

0570による統一番号サービスは利用できない。馬券やコンサートチケットなどはほぼ購入不可能となる。

また、スカパーのPPV(電話回線を利用して有料番組を視聴できるようにするもの)も利用できないという噂がある。

フリーダイアル(01200800)関係や、0990などは利用可能。

他の回線

携帯電話PHSへ/からの発着信は可能。

FAXも利用可能。

但し、Fネット(ファクシミリ通信網サービス)への発信はできない。

その他

次のような制限やデメリットがある。

  • ISDNは利用できるがフレッツ・ISDNは利用できない(これはNTTのサービスなので)
  • セコムが使えない
  • 電話線経由のドアホンが利用できない
  • 番号を電話帳に掲載することは可能だが肝心の電話帳はNTTと違い有料である(意外な盲点)

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