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パーソナルコンピューターのマザーボードに搭載されている電源装置の一つ。電圧レギュレーターモジュール。
交流電源を直流に整流するパーソナルコンピューター用の電源ユニットは、+3.3V、+5V、+12Vという3種類の電圧を供給する。しかし今や、CPU、メモリー、チップセットのどれも1.5V以下の低電圧で動作するものが大半であり、供給される電圧とは一致しない。
かといって電源装置からの供給電圧を増やすのもコスト面で効率が悪く、また将来的により低電圧化された時に電源装置の仕様変更や買い替えなどが生じていては面倒である。そこで供給される+3.3V、+5V、+12Vから実際に使う電圧をマザーボード上で作る。結果、現在ではマザーボード上に占める面積の多くが、電源系の回路となっている。そういった電源装置の一つが、VRMである。
マザーボード上で、特に電力を消費するのはCPU周辺である。
CPUの消費電力は一定ではなく、動作の状況により変動する。電力は電圧×電流だが、VRMは電流量を変動させて電圧(Voltage)を一定に保つ装置(Regulator)であり、CPUに対して常に一定の電圧を供給する機能を持っている。
実際にはCPUの近くに用意された12V電源を供給するためのATX12Vコネクター(4ピン)またはEPS12Vコネクター(8ピン)で供給された12Vから必要な電圧を生成している。
直流を入力して電圧の異なる直流を出力する装置をDC-DCコンバーターというが、マザーボード上では入力電圧より低い電圧に変換して出力するリニアレギュレーターが使われていて、下げた電圧は熱として放出される。このため発熱するため、VRM周辺には専用のファンが搭載され空冷されるようになっていることもある。
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