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3D映像の表示方式(3D表示方式、立体表示技術)の一つで、時分割で左右を交互表示する方法。左目用画像と右目用画像を交互に表示し、再生時に専用めがねなどで振り分ける表示方式。
左目用画像と右目用画像を交互に表示する。フルHDの画面に、左目用と右目用それぞれフルHDの解像度で表示することが出来るため、画面の解像度が劣化しない。
手法としては、表示の際に元のフレームレートを落とさないために、元の倍速または4倍速で表示する。
たとえば60fpsの映像なら、倍の120fps相当で画面を書き換え、フレームごとに左右を交互に表示する。その際、映像を左右に振り分けるため、「液晶シャッターめがね」と呼ばれる専用の3Dメガネを使用する。
めがね自身も電子機器となるため価格が高くなるというデメリットがあるが、映画館などで使われている偏光板を使う方式(安い)と比べ、照明器具などによるフリッカーが発生しないメリットがある。
通常は倍速(120fps)で表示されるが、これを4倍速(240fps)で表示するテレビもある。ソニーのブラビアなどが該当する。
通常の2倍速の場合、1フレームごとに交互に表示する。テレビの画面は、上から順に描かれていく方式だが、ここで問題となるのが、左右の映像が混ざってしまう「クロストーク」と呼ばれる現象である。
2倍速では、右目を塞いで左目用の映像を描いたあと、左目を塞いで右目用の映像を描く、ということを連続する。しかしテレビの方式と機構を考えると、左目用の映像を描いている途中とは言ってもまだ画面は描いている途中ということもあり、この時まだ描かれていない部分には右目用の映像が残ってしまっている。これがクロストークの根本的な原因である。
ブラビアの4倍速(240fps)の場合、同じ映像を2回描く。つまり、左左右右、のように表示する。さらに、1回目に映像を描いているときにはテレビのバックライトを消すことで、クロストークの発生を防いでいる。実質的に半分の時間のLEDバックライトは消灯していることになるが、代わりに2Dの時よりもLEDの照度を上げることで映像が暗くならないよう配慮されている。
現在のディジタルテレビは、映像を送るケーブル&コネクターにHDMIを採用している。
HDMIは制約の強い規格であるため、後から登場した3Dへの対応能力が劣り、フレームシーケンシャル方式をフルに活用することができていない。
HDMIの場合、その転送速度の遅さに問題がある。2Dの場合は1080/60i、1080/60p、1080/24pなどに対応できるが、3Dのフレームシーケンシャル方式の場合、1080/60p(60Hz)の3D(つまり120Hz)ではHDMIの転送レートの上限を超えるため、HDMIでこれを送信することができない。
当然、既存のHDMI対応テレビも、テレビに繋げる各種映像機器も、これを超えるフォーマットには対応していない。3Dのブルーレイでも、このために1080/60i/30p/24pと720/60p/30pしか策定されなかった。
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