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立体表示技術による3D映像の実現方法の一つ、「眼鏡式」で用いる、専用のメガネのこと。
いわゆる赤青メガネ。左目が赤、右目が青とし、左右の映像を赤と青の光で表現して重ねて映写する。
赤い映像は赤のフィルターを透過しないため左目では見えず、結果として右目でしか見えなくなる。青い映像もまた同様に左目でしか見えなくなる。これを応用するものである。
安価かつ簡単なので普及したが、左右で異なる色味の映像になるため、正確な色が再現できない、目が疲れやすい、といった問題がある。本格的な3D映像には使われていない。
左右に偏光板を使用したものが偏光めがねで、左右で偏向角が90度変えてある。
映写時に左映像と右映像に偏向角が90度異なる偏光を掛けることで、左右で異なる映像を見られるようにする。
主として映画館で使用されている。家庭では照明器具などによるフリッカーが発生するため、あまり使われていない。
左右のレンズが液晶で閉じられるようになっているのが液晶シャッターめがねである。「アクティブシャッター方式」ともいう。
めがねの液晶を動かすために電源が必要、重くなりがち、価格が高い、メーカーごとに互換性がないといった様々な問題があったが、テレビ画面自体に特殊な加工が不要とあって、特に3Dテレビで普及した。
テレビと眼鏡で同期が必要となるが、これは赤外線信号よって行なわれており、一般的には眼鏡の眉間の部分に赤外線受光部が付けられている。ここを汚損するとシャッター開閉の制御が不能になってしまうため、取り扱いには注意が必要である。
なお、この赤外線の信号(プロトコル)が各社で異なるため、たとえばパナソニックのテレビでソニーのメガネを使う、といったことが出来なかった。この問題解決のため2011(平成23)年8月9日、パナソニック、ソニー、サムスン電子、スロベニアX6Dの4社が互いにライセンスを公開、4社のプロトコルに互換性のある汎用性の高い液晶シャッターめがねが市販されることになった。互換性が高まることで、めがねの量産効果で価格が下がり普及率が上がることが期待されている。
またこれとの関連は不明だが、2012(平成24)年、サンワサプライやルックイーストなどから、各社の3D TVで兼用とする製品が市販されている。
各社共通仕様として作られた、Bluetoothの3Dメガネである。
赤外線ではなく、Bluetoothを用いたのが特徴である。ペアリングという手間が必要だが、赤外線よりも安定した動作が可能。画面から目を離しても同期できるため、快適性が向上している。
3Dメガネ用として、専用のプロファイル「3DSP」が定義された。
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