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不特定多数のユーザーの間で、ファイルを物々交換するためのソフトウェアの総称。
一般には、各利用者の持っているファイルが相手に開示され、その中から欲しいものをお互いに交換し合えるようなソフトウェアをいう。
物々交換が前提となっているため、それぞれが欲しいファイルが一致しなければ、欲しいファイルが見つかっても手に入らない。
現在では、ファイル交換ソフトウェアというカテゴリーは衰退しており、代わりにファイル共有ソフトウェアが普及している。
「共有」は、「交換」と違って誰が何を持っているかは分からず、誰かが提供するものをダウンロードすることができる。
アングラな世界では、今も「共有」を嫌い、「交換」でファイルのやりとりをする人がいる。
この種のソフトウェアがいつ頃誕生したかについては定かではない。
Peer to Peer(P2P)ファイル交換ソフトウェアとして最初に普及したのは、Napsterである。
Napsterは中央サーバーが必要という制限があったが、この制限を排除したピュアP2Pでのファイル交換ソフトウェアの草分けは、故ジーン・カンによって作られたGnutellaである。
これらを契機として、WinMXなど様々なファイル交換ソフトウェアが登場してきた。
著作権管理団体が監視を強めだしてからは、より匿名性の高いファイル共有ソフトウェアという新カテゴリーに移行した。
ファイル交換ソフトウェアは、必ずしも違法行為のためだけに存在するわけではない。
現実には違法なデータが氾濫していることから、著作権管理団体などの目の敵にされる傾向が強い。
しかし本当に悪いのは、ファイル交換ソフトウェアや、そのような技術自体ではなく、違法コピーをする人や行為である。
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