論理回路の基本形式の一つで、DTLを改良して高速にしたもの。
DTLのダイオード入力をマルチエミッタトランジスタに変えた他、ワイヤードORの便が失われるのを覚悟の上で出力回路にも高速化の改良がなされている。
Texas Instruments社がSN54シリーズ/74シリーズとして体系商品化し、現在でもバイポーラトランジスタ系論理回路としては代表的なものである。
静止状態でもかなりの電力を消費するため、発熱の観点からあまり集積度を高くすることはできない。また、電源電圧も内部回路の都合上、5Vに限られるなどの制約がある。
TTLの回路構成で最も簡単に組むことのできる論理はNAND(否定論理積)である。
従って、TTLの組み合わせで大規模な回路を設計する際は可能な限りNANDを中心に使用すると伝播時間も少なく、消費電力も少なくなる。
ファミリーの中で、ゲート回路類ではNANDが最も種類が豊富なのも、MSI(中規模の集積回路)の内部等価回路にNANDが多く見られるのも同じ理由による。
TTLの普及に伴い、DTL時代のセラミックDIPに代わり、プラスチックパッケージが多用されるようになったといえる。
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