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Intel製IA-32(x86)プロセッサーのうち、第2世代/第3世代Core iシリーズ用に開発されたマイクロアーキテクチャー(内部構造)。Coreマイクロアーキテクチャーの系統に属する発展形のアーキテクチャーで、Nehalemマイクロアーキテクチャーの後継である。
2011(平成23)年1月5日開催のCES 2011にて最初のコアSandy Bridge-DTが発表され、日本では2011(平成23)年1月9日に発売された。
新しい命令セットIntel AVXへの対応が、もっとも大きな特徴と言える。これでベンチマークが速くなったとされてはいるが、しかし実際の殆どのソフトウェアでは対応が出来ておらず、ソフトウェアが出揃い、ユーザーが恩恵を得られるようになるのは、暫く先と見込まれる。
現在Nehalemの一般のユーザーは、Sandy Bridgeは素通りして次のIvy Bridge以降を狙うのも賢い買い物の方法の一つである。
Sandy Bridgeでは、次のような機能が搭載されている。
ターボ・ブーストが強化されており、より高クロックでの動作が可能となった。
Sandy Bridgeは、最大8コアに対応する。
ハイパースレッディング・テクノロジーで、1コアあたり2スレッドの処理が可能で、8コアでは計16スレッドの並列実行が行なえる。
また、マルチプロセッサーにも対応している。
ソケットは次の種類がある。H2は、サーバー向けとクライアントPC向けで二種類ある。
二種類のH2はPCI Express Gen2のレーン数に差があり、サーバー向けは20レーン(8+8+4)で、クライアントPC向けは16レーン(8+8)となる。
Sandy Bridgeのコアは、Tick-Tockモデルに基づき、2種類のプロセスが想定されている。
後継のアーキテクチャーは「Haswellマイクロアーキテクチャー」である。
Sandy Bridgeの由来は不明。直訳すれば、砂だらけの橋、の意である。Intelコードネームはアメリカの地名という特徴があるが、Sandy Bridgeはアメリカのノースカロライナ州に実在する。
当初はイスラエルのチームが開発していたということで、ヘブライ語で橋を意味するGesherとされたが、後にこの名に変更された。この理由も定かではない。しかし名前が「橋」であることはIntelとして必要だったようである。
その後、日本国に「サンディブリッジ」という橋が架けられた。日本の「サンディブリッジ」は、かつて渋谷区にあり狩人の歌で知られた「アメリカ橋」が老朽化により再建されることとなり、その費用捻出のために渋谷区がネーミングライツ(命名権)をIntelに売却、結果、橋の名前が「サンディブリッジ」となったものである。地元商店街では、アメリカ橋という馴染みの名前が消えることを惜しみつつも、これを契機にアキバ系の若者が多く訪れることを期待しているとされる。
Nehalemマイクロアーキテクチャー → Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャー → Haswellマイクロアーキテクチャー
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